EXHIBITIONS

La Cobata

La Cobata

La Cobataの鍵を預かっているバー「Osteria」

La Cobataの鍵を預かっているバー「Osteria」

 平山昌尚、小笠原哲也、植原雄一、安岐石油らが運営する無人のスペースであり、作品でもある「La Cobata」が公開される。

  La Cobataは元たばこ店を改装し、ペーター・メルクリが設計したハンス・ヨゼフソンの美術館「La Congiunta」をモデルとしている。

  2009年、スイスのジョルニコを訪れた平山は、無人の美術館近くのバーで鍵を借り、La Congiuntaを訪れた。そこにはヨゼフソンが1950から1990年に制作したレリーフと彫刻が展示されており、自然光のみで鑑賞する作品は、建物と周囲の環境、そこへの道のりが一体となり佇んでいる印象を受けたという。それから10年以上が経った昨年、平山は豊島でかつて商店だった建物を見学し、La Congiuntaとの共通点を偶然見つけた。

「La Cobata」と名付けた場所は高松から船と徒歩で1時間、瀬戸内の島にある。目印はLaを付け加えた、元たばこ店「こばた」の看板だ。商店は倉庫として使われているため無人で、訪れるにはまず、近くのバー「Osteria」で鍵を借りる。建物の中に照明はなく、テーブル、洗濯機、段ボールがあり、自然光に照らされた作品がある。