EXHIBITIONS
吉田志穂『測量|山』第46回木村伊兵衛写真賞 受賞記念展
ユミコチバアソシエイツで、吉田志穂の第46回「木村伊兵衛写真賞」受賞記念展が開催されている。
1992年生まれの吉田は、インターネットで事前に検索した場所の情報や画像と、実際に現地に赴き撮影した写真とを多重に交錯させる、独自の手法による作品制作を行ってきた。
ウェブ上の「検索結果」と、「自分が撮影した写真」という2つの極を往還する吉田の手法は、情報空間や写真の画像としての在り方、写真の異種交配的な物質性を探索するものだ。こうしたアプローチを通して、吉田は、今日の写真が置かれた特殊な状況への高い批評性を備えた作品を制作している。
本展は、優れた若手写真家を表彰する「木村伊兵衛写真賞」の受賞を記念し、受賞の対象となった「測量|山」「砂の下の鯨」の2つのシリーズを展示。吉田は今回の受賞に際し、次のコメントを出している。
「この度第46回『木村伊兵衛写真賞』を受賞できた事を大変光栄に思っています。
審査対象の2020年、2021年の2年間はとても不安定な状況の中で今まで通りに制作をする事、展示をする事が難しい事もありました。
このギャラリーで初めて『測量|山』の展示をしてから6年が経ち、作品の中の仮想の『山』にもさらに様々な要素が堆積し時間をかけて形が変化して行ったように感じます。
審査員の選評の中で触れて頂いた誰もが写真を撮影しイメージが過剰に供給される時代の中で何を撮るべきなのか、写真で作品を作る事でどう答えが示せるのかという問題を忘れずに、誰も見たことのない新しい風景を作り続けて行きたいと思います」(吉田志穂)。
1992年生まれの吉田は、インターネットで事前に検索した場所の情報や画像と、実際に現地に赴き撮影した写真とを多重に交錯させる、独自の手法による作品制作を行ってきた。
ウェブ上の「検索結果」と、「自分が撮影した写真」という2つの極を往還する吉田の手法は、情報空間や写真の画像としての在り方、写真の異種交配的な物質性を探索するものだ。こうしたアプローチを通して、吉田は、今日の写真が置かれた特殊な状況への高い批評性を備えた作品を制作している。
本展は、優れた若手写真家を表彰する「木村伊兵衛写真賞」の受賞を記念し、受賞の対象となった「測量|山」「砂の下の鯨」の2つのシリーズを展示。吉田は今回の受賞に際し、次のコメントを出している。
「この度第46回『木村伊兵衛写真賞』を受賞できた事を大変光栄に思っています。
審査対象の2020年、2021年の2年間はとても不安定な状況の中で今まで通りに制作をする事、展示をする事が難しい事もありました。
このギャラリーで初めて『測量|山』の展示をしてから6年が経ち、作品の中の仮想の『山』にもさらに様々な要素が堆積し時間をかけて形が変化して行ったように感じます。
審査員の選評の中で触れて頂いた誰もが写真を撮影しイメージが過剰に供給される時代の中で何を撮るべきなのか、写真で作品を作る事でどう答えが示せるのかという問題を忘れずに、誰も見たことのない新しい風景を作り続けて行きたいと思います」(吉田志穂)。