EXHIBITIONS
板垣晋「自然と足並みをそろえる」
フジギャラリー新宿は、板垣晋(いたがき・しん)の個展「自然と足並みをそろえる」を開催している。
板垣は1990年生まれ、山形県出身。2012年に茨城大学工学部を、17年に東京デザイン専門学校を卒業。国内外でのアーティストインレジデンス・滞在制作を行い、その土地固有の事柄をモチーフにした油彩画やインスタレーションなどを制作している。近年の活動に、21年、ユニクロとニューヨーク近代美術館が主催したUTGP2020 + MoMAを受賞。22年にはKunstraum LLC(ニューヨーク)にてアーティストインレジデンスに参加予定だ。
本展では、板垣が21年のアイスランドでの滞在制作で手がけた作品を紹介する。
本作品は、厳しい環境のため手つかずの自然が多く残る火山と氷の島・アイスランドと、そこでたくましく生きるヴァイキングの末裔の歴史・現在を参照し制作された。
滞在先近くの海辺から見える山をモチーフとした油彩画《Mountain》、野生のアザラシと凧あげで戯れる映像《I, Seals, and Winds》、茹でられる卵と地熱発電の関係性についての映像《Sweet Sweet Home》など、ある土地で起こる局地的な事象に着目することで、人間の根源を明らかにする作品群が展開される。
「私のテーマは、社会的な人間から生き物のヒトを手繰り寄せて、自分に親密にいる為の実践についてです。
どこに行っても、制作を始める前にまずその街を歩き回ります。制作のモチーフを探し回っている訳ではなく、最低でも1日2、3時間、晴れた日は7、8時間ただ歩くことを毎日繰り返します。すると文化、地理、政治、経済など平面的な知識でしかなかったその土地が身に迫り、自己反復的な思考から広がりを持ち始めます。言葉や生活の奥を覗き込みつづけることで、なにかうまく手が届くような感覚があります(作家ステートメント)」。
板垣は1990年生まれ、山形県出身。2012年に茨城大学工学部を、17年に東京デザイン専門学校を卒業。国内外でのアーティストインレジデンス・滞在制作を行い、その土地固有の事柄をモチーフにした油彩画やインスタレーションなどを制作している。近年の活動に、21年、ユニクロとニューヨーク近代美術館が主催したUTGP2020 + MoMAを受賞。22年にはKunstraum LLC(ニューヨーク)にてアーティストインレジデンスに参加予定だ。
本展では、板垣が21年のアイスランドでの滞在制作で手がけた作品を紹介する。
本作品は、厳しい環境のため手つかずの自然が多く残る火山と氷の島・アイスランドと、そこでたくましく生きるヴァイキングの末裔の歴史・現在を参照し制作された。
滞在先近くの海辺から見える山をモチーフとした油彩画《Mountain》、野生のアザラシと凧あげで戯れる映像《I, Seals, and Winds》、茹でられる卵と地熱発電の関係性についての映像《Sweet Sweet Home》など、ある土地で起こる局地的な事象に着目することで、人間の根源を明らかにする作品群が展開される。
「私のテーマは、社会的な人間から生き物のヒトを手繰り寄せて、自分に親密にいる為の実践についてです。
どこに行っても、制作を始める前にまずその街を歩き回ります。制作のモチーフを探し回っている訳ではなく、最低でも1日2、3時間、晴れた日は7、8時間ただ歩くことを毎日繰り返します。すると文化、地理、政治、経済など平面的な知識でしかなかったその土地が身に迫り、自己反復的な思考から広がりを持ち始めます。言葉や生活の奥を覗き込みつづけることで、なにかうまく手が届くような感覚があります(作家ステートメント)」。







