EXHIBITIONS

104 INTRODUCES

2022.04.01 - 04.30

アレックス・カネフスキー Green Coat 2021

アネタ・カイザー Lioness at the Bath 2019

セルジュ・トマ The courtyard of my mind 2022

 104GALERIEは、グループ展 「104 INTRODUCES」を開催している。参加アーティストは、アレックス・カネフスキー、アネタ・カイザー、メロラ・クーン、セルジュ・トマ、ヘレン・バーホーベンの4名。海外のアートシーンで注目されている作家たちを日本で初めて紹介する。

 アレックス・カネフスキーは1963年ロシア、ロストフ・ナ・ドヌ生まれ。ヴィリニュス大学を卒業後、ペンシルベニア美術アカデミーでペインティングを学んだ。同校の非常勤講師として学生を指導、ウッドミア美術館の公募展の審査員を務めるなど、地域のアートに関する啓蒙・教育にも携わり、現在はニューハンプシャー州タムワース(アメリカ)を拠点にアーティスト活動に専念している。作品は、ウッドミア美術館や、サンフランシスコ美術館を構成するリージョンズ・オブ・オーナー美術館などにコレクションされている。

 アネタ・カイザーは1989年ポーランド・カトヴァイス生まれ。ユリウス・マクシミリアン大学(ヴュルツブルク・ドイツ)で美術史を学んだ後、2017年にマインツ芸術大学で修士号を取得。現在はベルリンを拠点に活動している。18年には、ドイツの主要な公立美術館機関が合同で主催した国内若手作家の展示「NOW!Painting in Germany Today」に選ばれるなど、若手現代アーティストのなかでもとくに注目されている。ベルリンのほか、パリやコペンハーゲンなどヨーロッパ各地やアメリカで個展を行い、ベンスハイム市立美術館やアルプ美術館でのグループ展や、アジアを含む世界各地のギャラリーによるグループ展に参加している。

 メロラ・クーンは1971年アメリカ・ボストン生まれ。シカゴ美術館附属美術大学卒業。94年より3年間、イタリア・モンタニャーナでのアーティストインレジデンスで過ごし、本レジデンスを主催する南アフリカ出身のアーティスト・デュオ、ローゼンクレアの指導のもと作品の制作と研究を深めた。現在はニューヨークを拠点にペインティングと彫刻の分野で活動。世界的に著名なドイツのアートギャラリー「EIGEN + ART」に所属している。2021年にはニューヨークの601Artspaceで開かれた、12人の女性アーティストによる、女性の社会的な力を問うグループ展「49.5」に参加した。

 セルジュ・トマは1987年ルーマニア・バイヤマーレ生まれ。アルベルティーナ美術学校(トリノ・イタリア)を経て、クルージュ芸術大学(クルージュ=ナポカ・ルーマニア)を卒業。現在も同地域を拠点に活動している。これまでニューヨークのTaittinger Gallery、エスパス ルイヴィトン パリ、またブダペスト現代美術館などが企画した、ルーマニアの現代アーティストを紹介するグループ展などで度々取り上げられてきた。「クルージュ・スクール」と呼ばれ、国際的な知名度があるルーマニアの現代アートシーンのなかで、若手世代を代表する作家として注目されている。

 ヘレン・バーホーベンは1974年オランダ生まれ、86年に米国に移住。サンフランシスコ・アート・インスティチュートを卒業後、ニューヨーク芸術アカデミーおよび王立美術アカデミー(アムステルダム・オランダ)を卒業した。現在はドイツ・ベルリンを拠点にペインティングと立体作品を制作し、作品はサーチコレクション(ロンドン)、聖ニコライ教会(ベルリン)、エッセルコレクション(ウィーン)、アムステルダム市立美術館(アムステルダム)をはじめ、様々なパブリックおよびプライベートコレクションに収蔵されている。

 会場では、アーティスト5名の世界観や活動遍歴をより深く鑑賞できるよう、ペインティング作品とともに、それぞれの作品集も紹介している。