EXHIBITIONS

家村ゼミ展 2017

髙柳恵里 × 髙山陽介 × 千葉正也

多摩美術大学 八王子キャンパス アートテーク・ギャラリー 102, 103, 104, 105
2017.10.13 - 10.26

髙柳恵里 写真奥は《再注文クラフトロール紙》、手前は《DVDレコーダー》(ともに2017)

髙山陽介 「中庭」(CAPSULE、東京)での展示風景 2016 撮影=長塚秀人

髙柳恵里 写真奥は《再注文クラフトロール紙》、手前は《DVDレコーダー》(ともに2017)

千葉正也 燃える家 2003 © the artist Courtesy of ShugoArts

 企画者が決めたテーマに添った一般的なテーマ展や、作家同士の日常のつながりの中から自主的に企画するグループ展とは異なる新たな展覧会やキュレーションのあり方を模索する企画を実施。髙柳恵里、髙山陽介、千葉正也が参加する。

 ものやことに真摯に対峙し、最小限ともいえる行為を施すことで既存の価値や認識をほんの少しずらす作品を発表する髙柳、塗料を塗り重ねた艶やかな光沢のある木面に文様を施した彫刻作品などを手がける髙山、自ら制作、配置した日用品や道具を絵画になぞり直し、「ポータブル・インスタレーション」をつくり出す千葉。

 まったく異なるベクトルを持つように思える3名が幾度もの対話を重ね、作品や思考が混ざり合う本展。化学反応が起こりやすいプラットフォームはどうあるべき模索した結果、思いがけない、誰にとっても発見に満ちた展覧会になるよう大学という場が選ばれた。