城田圭介「Out of the frame」

　Maki Fine Artsでは、アーティスト・城田圭介の個展「Out of the frame」を開催する。

　城田は1975年神奈川県生まれ、2003年東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。写真と絵画を組み合わせた作品で知られている。2019年には茅ヶ崎市美術館において、日本での美術館初個展「写真はもとより PAINT, SEEING PHOTOS」が開催された。

　Maki Fine Artsでの2回目の個展となる本展では、スナップ写真を用いて、その周囲に拡張するイメージを描き加えた新作を展示。2003年頃より制作を開始した、城田の代表的作品「A Sense of Distance」を基礎としつつ、新作は2つの写真が重なり合ってズレを生み出す、また「余白（フレーム）を描く」ことで、見る行為そのものの不確実性を意識させながら、写真と絵画の複雑な関係性の在り方を示唆している。