EXHIBITIONS

森綾・川浦紗季 二人展

2017.10.07 - 10.28

森綾 Ameba(部分) 2017

川浦紗季 痛みは伴うということ 2017

 若手陶芸作家として活躍の場を広げる森綾と川浦紗季。大小のブルーのドットを配した作品を発表する現代陶芸家、中島晴美の教え子である両人が二人展を開催する。

 ひだのような多層的な形状と湿った粘膜を思わせる釉薬が、湿地帯に生息する生物を連想させる森の作品。本展では正面性を重視した過去作品から一転、どの角度からも楽しめることを重視した作品を展示する。

 川浦は辰砂を着色に用いながら、人体の生々しさ、艶めかしさを意識した作品を制作。作品は作家自身の思考から生み出されるのではなく、土との対話の中からより本能的な部分を取り出していくことで形になっていく。

 師・中島の他者の視点を介在させずに土と自身との関係性を重視した作風を、森・川浦ともに受け継ぎながら、若手アーティストとしての表現を模索している。