EXHIBITIONS

大洲大作「flow / float」

2022.03.15 - 04.02

大洲大作 flow / float - Dojima River(near Tamino-bashi Bridge #1) 2022

 大阪のサイギャラリーで、大洲大作の個展「flow / float」が開催される。4月2日まで。

 大洲は1973年大阪市生まれ。横浜市在住。1994~95年に大阪国際写真センター(現・IMI グローバル映像大学)にて学ぶ。97年に龍谷大学哲学科を卒業。写真を軸に、人の営みを光と影の移ろいとしてとらえなおす行為を続けている。代表作に「光のシークエンス」「Loop Line」など。

 近年の主な展示に、個展「Loop Line」(eitoeiko、東京、2022)、「未完の螺旋」(京成電鉄 旧博物館動物園駅、2019)、富士の山ビエンナーレ(静岡県、2020)、「めがねと旅する美術展」(青森県立美術館・島根県立石見美術館・静岡県立美術館、2018〜19)、「あいちトリエンナーレ×アートラボあいち 窓から。」(アートラボあいち、2018)、「ラブラブショー2」(青森県立美術館、2017)などがある。

 本展では、大阪を流れる川の水面をうつす「flow / float」を展示。堂島川に面して建つ、東洋紡ビルディング(東洋紡本社ビル)のガウ・キャピタル・パートナーズ(香港)への売却・改装にあたり、乃村工藝社からの依頼でコミッション・ワークとして制作された。大洲は次のように述べている。

「川の街に生まれ育った。いつか幾つもの川を渡り、風にゆられた。

堂島川、土佐堀川、安治川、木津川、横堀、道頓堀、そして淀川。
川の街、繊維の街、八百八橋の大阪もやがてうつろう今ひとたび、
澪から水面を見つめ、ゆれる光に街をうつしてみる(大洲大作)」。