EXHIBITIONS

NAZE「MONO NI NARANAI MONO」

NAZE MONO NI NARANAI MONO 2022

NAZE Painting and peel 04 2022

NAZE Painting and peel 02 2022

NAZE Painting and peel 05 2022

NAZE Painting and peel 03 2022

NAZE Painting and peel 01 2022

 アーティスト・NAZEの個展「MONO NI NARANAI MONO」がOIL by 美術手帖ギャラリーで開催される。ストリートカルチャーやグラフィティの要素を取り入れた作品を制作するNAZEの、ペインティングを中心に新作を展示。

 NAZEは1989年茨城県生まれ、東京を拠点に活動。グラフィティカルチャーをベースに、触覚的な筆致で描かれるドローイング、スプレーやコラージュを用いたペインティングや、廃棄物を使ったオブジェ、テキスタイルワークなどの作品を制作。contact Gonzoのメンバーとしても活動している。

 NAZEの作品は、看板絵のような大型ペインティングから、手のひらサイズのオブジェ、あるいはストリートとギャラリーの境界を曖昧にしたかのようなインスタレーションなど、身体的な感覚を超えていく作風が印象的で、近年では、ペインティング作品のなかに文字が描かれることも少なくない。自身への問いかけでもあるというそれらの文字は、無意識のなかから生まれた感情や、記憶のなかに刻まれた言葉でありながら、絵画的アクセントでもあり、NAZEの絵にとって重要な要素となっている。

 図案化された文字、無数のレイヤーが重ねられた都市の壁、即興性を持つ落書き風のキャラクター。NAZEの作品は、そういったグラフィティとモダン・アートが共有する多くのコンポーネントが渾然一体となり、混沌としながらも整然とした一貫性を持って進化を続けている。

 本展では、大型ペインティングを含む新作約15点を発表。つねに新しい世界へ私たちを引き寄せるNAZEの作品を、会場で鑑賞してほしい。

 なお、本展の出品作は、会場のほかアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」でも販売される。