EXHIBITIONS

山脇道子展

2022.03.03 - 03.26

展示風景より ©︎ Courtesy of ︎Akio Nagasawa Gallery

展示風景より ©︎ Courtesy of ︎Akio Nagasawa Gallery

展示風景より ©︎ Courtesy of ︎Akio Nagasawa Gallery

 AKIO NAGASAWA GALLERY AOYAMAでは、バウハウスに留学し、テキスタイルデザイナーとして活動した山脇道子(1910〜2000)の個展を開催する。本展は、銀座スペースでの「山脇巌展」(3月9日~4月2日)との同時期開催となる。

 山脇巌・道子夫妻は、1930年にドイツにあった建築家ミース・ファン・デル・ローエ学長が率いる総合造形芸術大学バウハウス(デッサウ)に留学し、ヨゼフ・アルバース、ヴァシリー・カンディンスキーらのもとで造形理論を学んだ。ナチズムの台頭によりバウハウスが閉鎖されたため、2人は1932年に帰国。以降、巌は建築家、道子はテキスタイルデザイナーとして活躍した。また、ともにアーティストのみならず、教育者として後進の育成に励んだことでも知られている。

 今回、青山の「山脇道子展」では、帰国後に撮影された戦前の銀座の建築物、路上スナップを展示。銀座の「山脇巌展」では、バウハウス留学中に撮影された建築やインテリア、バウハウスでの授業風景、生徒らのポートレイトを公開する。

 2人が撮影した写真からは、現在でもつねに参照されるモダンデザインの源流のひとつであるバウハウスで学んだ造形に対する感覚、理論、そしてそれらをもとにした審美眼が感じられる。