EXHIBITIONS
山田純嗣 個展「絵画をめぐって あることとないこと」
不忍画廊では、山田純嗣の個展「絵画をめぐって あることとないこと」を開催する。会期は2月26日~3月13日。
山田は1974年長野県生まれ。愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業。名画を立体化・撮影し、写真の上に銅版画やペインティングを重ねる独自の技法「インタリオ・オン・フォト」によって制作を行う。
本展では、アンリ・ルソーの晩年の大作《夢》(ニューヨーク近代美術館蔵)をモチーフとした作品《(22-1)THE DREAM》と、ボッティチェリの《春(プリマヴェーラ)》(ウフィッツィ美術館蔵)をモチーフとした《(22-5) PRIMAVERA》をメインに、インスタレーション含めおよそ20点を展示。作家は次のコメントを出している。
「《(22-1) THE DREAM》、《(22-5) PRIMAVERA》では、元の絵に描かれていた人物は、足元のみを残し消えている。それによって原画を知る人は、描かれていた神々の姿やヌード像を思い浮かべ、知らない人は元々そういう作品として受け止めつつも、切れた足の先を想像したり、なぜ切れているか考えたりするだろう。本来あったものがないことによって人は想像をかき立てられる。
また、これらの作品は絵画という2次元に描かれたものをモチーフとして3次元の立体を作ることから制作を始めている。つまり現実には存在しないものを現実に存在させることから始めている。このようにあることとないことが幾重にも重なることで、既視と未視、人が想像の中で作ること、イメージの源について考察する展示としたい(山田純嗣)」。
山田は1974年長野県生まれ。愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業。名画を立体化・撮影し、写真の上に銅版画やペインティングを重ねる独自の技法「インタリオ・オン・フォト」によって制作を行う。
本展では、アンリ・ルソーの晩年の大作《夢》(ニューヨーク近代美術館蔵)をモチーフとした作品《(22-1)THE DREAM》と、ボッティチェリの《春(プリマヴェーラ)》(ウフィッツィ美術館蔵)をモチーフとした《(22-5) PRIMAVERA》をメインに、インスタレーション含めおよそ20点を展示。作家は次のコメントを出している。
「《(22-1) THE DREAM》、《(22-5) PRIMAVERA》では、元の絵に描かれていた人物は、足元のみを残し消えている。それによって原画を知る人は、描かれていた神々の姿やヌード像を思い浮かべ、知らない人は元々そういう作品として受け止めつつも、切れた足の先を想像したり、なぜ切れているか考えたりするだろう。本来あったものがないことによって人は想像をかき立てられる。
また、これらの作品は絵画という2次元に描かれたものをモチーフとして3次元の立体を作ることから制作を始めている。つまり現実には存在しないものを現実に存在させることから始めている。このようにあることとないことが幾重にも重なることで、既視と未視、人が想像の中で作ること、イメージの源について考察する展示としたい(山田純嗣)」。