EXHIBITIONS
渡辺志桜⾥「Nipponia nippon」
渡辺志桜里の個展「Nipponia nippon」がSYP GALLERYで開催される。会期は2月24日~3月20日。
渡辺は1984年東京都生まれ。2015年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、17年に同大学大学院を修了。昨年開催された、Chim↑Pom・卯城竜太キュレーションによる個展「べべ」(WHITEHOUSE、東京)での展示も注目された気鋭の作家だ。SYP GALLERYでは前身にあたるS.Y.P-Artists run space in Tokyo-にて個展「sweet doughnut」を開催した。
渡辺は代表作でもあるインスタレーション作品《サンルーム》において、自身にとって身近な遊び場であった皇居から採取された植物、魚、バクテリアなどを別々の水槽に分離させ、それぞれをつなぎ合わせ水を循環させることで、自動の生態系をつくり出した。そして、それらのアップデートを重ねることによって人類絶滅後も永続可能な生物の営みを維持している。そこで行われる脱中心的な運動から独自の政治的批判やフェミニズムを語ってきた。
本展「Nipponia nippon」で渡辺は、日本で特異な種である2つの生物に焦点を当て、新たな試みに取り組む。
循環や人類と人類以外の生命、無機物などの複雑な絡み合いのなかで、資本主義や国家の思惑などの力の作用が、どうほかのアクターに及んでいくのか。渡辺は、サンルームを起点にナラティブを紡ぐ対照的な2つの種に焦点を当て、日本という国家のアウトラインを探る。
渡辺は1984年東京都生まれ。2015年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、17年に同大学大学院を修了。昨年開催された、Chim↑Pom・卯城竜太キュレーションによる個展「べべ」(WHITEHOUSE、東京)での展示も注目された気鋭の作家だ。SYP GALLERYでは前身にあたるS.Y.P-Artists run space in Tokyo-にて個展「sweet doughnut」を開催した。
渡辺は代表作でもあるインスタレーション作品《サンルーム》において、自身にとって身近な遊び場であった皇居から採取された植物、魚、バクテリアなどを別々の水槽に分離させ、それぞれをつなぎ合わせ水を循環させることで、自動の生態系をつくり出した。そして、それらのアップデートを重ねることによって人類絶滅後も永続可能な生物の営みを維持している。そこで行われる脱中心的な運動から独自の政治的批判やフェミニズムを語ってきた。
本展「Nipponia nippon」で渡辺は、日本で特異な種である2つの生物に焦点を当て、新たな試みに取り組む。
循環や人類と人類以外の生命、無機物などの複雑な絡み合いのなかで、資本主義や国家の思惑などの力の作用が、どうほかのアクターに及んでいくのか。渡辺は、サンルームを起点にナラティブを紡ぐ対照的な2つの種に焦点を当て、日本という国家のアウトラインを探る。