EXHIBITIONS

OR We are still chatting.

Sabbatical Company(杉浦藍・益永梢子・箕輪亜希子・渡辺泰子)

2022.02.19 - 03.20

Sabbatical Company Sabbatical Chart Map 02 2021

 TALION GALLERYでは、Sabbatical Companyによる展覧会「OR We are still chatting.」を開催する。会期は2月19日~3月20日。

 Sabbatical Companyは、杉浦藍、益永梢子、箕輪亜希子、渡辺泰子の同世代4人により、2015年に結成されたアーティスト・コレクティブ。「安息日」を語源とし、専門性を磨く創造的な長期休暇を意味する「Sabbatical」と、ともにパンを食べる仲間を語源とする「Company」を組み合わせコンセプトとして掲げる。メンバー4人それぞれが異なる手法で活動しながら、個人の時間とは異なるスパンを確保し、見過ごされていた好奇心を対話を通して結びつける様々なプロジェクトを行っている。

 本展タイトルにある「OR」は、「言葉になる手前の時間を共に過ごす」というテーマとともに、Sabbatical Companyのひとつの可能性を示すキーワードとして、結成当初から存在してきたものだ。

 16年にSabbatical Companyが群馬で開催した展覧会「OR Have a good day.」における「OR」は、同じ場所で過ごすことに対するもういっぽうの可能性として提示され、「一緒にいられないなら、どうかよい1日を」という思いが込められていた。その後、メンバーのうち3人が国内外での滞在を経験し、19年まで、4人は離れた場所からの活動を続けた。

 Sabbatical Companyのメンバーが久しぶりに日本で距離を近く暮らすいま、世界的パンデミック下で多くの人々が実践するのと同様に、4人は改めて「共に過ごすこと、その距離」について問う日々を過ごしている。結成当時、「10年たったら自分達の活動を言葉にしよう」と話し合ったことから、活動10年目を控える2025年に向けて言葉を探し始めている。そこでのゆらぎや迷いは、再び「OR」というキーワードに回帰する。

 本展「OR We are still chatting.」は、ミュージシャンの野内俊裕をコラボレーターに招き、言葉が言葉として名指される手前のやりとりを、音楽の力を借りてかたちにする。