EXHIBITIONS

Gil Kuno Solo Exhibition「ON::OFF::ON」

2022.02.19 - 03.26

キービジュアル

Gil Kuno Waterfall 2018

Gil Kuno Waves 2015

Gil Kuno The Antmaster 2008 Warsaw Poland
Image ©︎ unsound.com , “The Antmaster” 2008, Warsaw, Poland

Gil Kuno Haze 2015 NTV, Tokyo
Image ©︎ unsound.com, NTV, Tokyo, 2012

Gil Kuno Hangi Series - Pine 00b 2022

Gil Kuno Everything | Nothing 2014

Gil Kuno Six String Sonics, The 2004-present

 √K Contemporaryで、ニューヨークと東京を拠点に活動するアーティスト・Gil Kunoの大規模個展「ON::OFF::ON」が開催される。本展では、新しい表現をつねに模索し、私たちの現実認識を覆す作品群を発表してきたGilの旧作から新作までを包括的に紹介する。

 Gil Kuno(ギル久野)はアメリカ・ロサンゼルス出身。カリフォルニア大学ロサンゼルス校でメディア・アートを専攻し、現在ニューヨーク在住。世のなかの「カオス」をテーマに創作を続けている。Gilの作品群を俯瞰して見ると、一見、統一性がないように見えるかもしれないが、対峙してみると、いずれの作品にも無秩序のなかの秩序があり、静と動、対称と非対称といった相反するものがスイッチを切り替えながら、絶え間ない波動のようにある一定のパターンをもって存在していることを認識させられる。

 本展では、映像、音、写真、インスタレーション、平面と様々な手法で表現するGilの多様な作品群を、√K Contemporaryの地下から2階までの3フロアにわたって展示。滝や水、花びらといった自然の動きをデータ化し、フリップドットに落とし込んだ「Flip Dot」シリーズや、蟻の動きに人間の業(カルマ)を投影した映像とアナログが融合したインスタレーション作品《The Antmaster》、そして会期中に制作・展示を行う実験的空間「Gil Lab」なども展開される。

 滝や波、雨、風という自然現象のなかにある一定のリズムや動きのパターンをデータ化し、作品へと昇華させるGil。その作品は、私たち鑑賞者の視覚と聴覚に不思議な「心地よさ」をもたらしてくれる。

 本展の会期中には、ギャラリートークやワークショップ、ゲストを迎えたライブなど、Gilの世界を体感できるようなイベントも開催予定。最新情報は√K ContemporaryのSNS・ウェブサイトをチェックしてほしい。