EXHIBITIONS

沖縄美ら島財団 企画展

首里城美術工芸品の現状とこれから

2022.02.11 - 02.27, 2022.03.01 - 03.13

尚灝王御後絵(2017年度)

自了筆「白澤図」一幅(17世紀前半) 県指定有形文化財 前期展示(2月11日~27日)

呉須線彫牡丹文酒注(19世紀前半)

 一般財団法人沖縄美ら島財団による企画展「首里城美術工芸品の現状とこれから」が沖縄県立博物館・美術館で開催される。本展では、同財団がこれまで、行ってきた首里城美術工芸品に関する取り組みを紹介するとともに、そのなかで得られた知見や資料の持つ重要性について解説する。

 沖縄美ら島財団は1976年に設立。92年の首里城公園開園後も調査研究事業を推進し、首里城正殿にかけられていた扁額(へんがく)や琉球王国時代の祭祀道具《三御飾(みつおかざり)》の復元などに取り組んできた。また賛同者から募った「首里城基金」を運用・活用し、国内外に散逸した首里城関連の文化財収集・保存・復元事業も行っている。

 本展では、同財団の代表的な収蔵品のなかから、富貴を象徴する文様をあしらった《苧麻白地鳳凰と扇牡丹文様両面紅型単子供衣裳(19世紀)》をはじめ、徳の高い王の治世に現れるされる想像上の動物を描いた自了筆の《白澤図(一幅)》(県指定有形文化財)や、琉球国王の没後に描かれた肖像画《尚灝王御後絵》の模造復元など(会期中、展示替えあり)。

 また本展では、2019年10月に発生した首里城火災における被害状況を報告し、復興に向けた修復事業や今後の取り組みなどについても説明する。