EXHIBITIONS
伊豆市所蔵近代日本画展
修善寺物語
大観と靫彦、紫紅たち
岡山県立美術館で、伊豆市所蔵の日本画を紹介する特別展「伊豆市所蔵近代日本画展 修善寺物語―大観と靫彦、紫紅たち」が開催される。
伊豆市の所蔵する近代日本画コレクションは、修善寺の老舗旅館、新井旅館の3代目主人である相原寛太郎(あいはら・かんたろう、号:沐芳[もくほう]、1875~1945)の蒐集によるもの。そのコレクションは近代日本画の巨匠として知られる画家たちの作品を中心として形成されている。
たんなる旅館の経営者ではなく、日本画家たちのパトロンであり良き理解者であった相原のもとに、横山大観(よこやま・たいかん)や安田靫彦(やすだ・ゆきひこ)をはじめ、今村紫紅(いまむら・しこう)や小林古径(こばやし・こけい)、前田青邨(まえだ・せいそん)、川端龍子(かわばた・りゅうし)らが集まり作品を遺した。本展では、これらの作品のうち、靫彦や紫紅らの世代の、明治末〜大正初期の作品を主に展示する。
この時代、20代から30代前半という青年期を過ごしていた画家らは互いに切磋琢磨しながら、既存の型の模倣から脱し、それぞれにとっての新たな日本画の創出に奔走していた。本展を通して巨匠たちの若かりし頃の研鑽の跡を探るとともに、パトロンを軸とした心温まる画業も紹介する。
伊豆市の所蔵する近代日本画コレクションは、修善寺の老舗旅館、新井旅館の3代目主人である相原寛太郎(あいはら・かんたろう、号:沐芳[もくほう]、1875~1945)の蒐集によるもの。そのコレクションは近代日本画の巨匠として知られる画家たちの作品を中心として形成されている。
たんなる旅館の経営者ではなく、日本画家たちのパトロンであり良き理解者であった相原のもとに、横山大観(よこやま・たいかん)や安田靫彦(やすだ・ゆきひこ)をはじめ、今村紫紅(いまむら・しこう)や小林古径(こばやし・こけい)、前田青邨(まえだ・せいそん)、川端龍子(かわばた・りゅうし)らが集まり作品を遺した。本展では、これらの作品のうち、靫彦や紫紅らの世代の、明治末〜大正初期の作品を主に展示する。
この時代、20代から30代前半という青年期を過ごしていた画家らは互いに切磋琢磨しながら、既存の型の模倣から脱し、それぞれにとっての新たな日本画の創出に奔走していた。本展を通して巨匠たちの若かりし頃の研鑽の跡を探るとともに、パトロンを軸とした心温まる画業も紹介する。