EXHIBITIONS

NUTS ART WORKS EXHIBITION「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!」

2022.02.11 - 02.27

NUTS ART WORKS NO TITLE / No.5 2020

NUTS ART WORKS NO TITLE / No.5(部分) 2020

NUTS ART WORKS NO TITLE / No.5(部分) 2020

NUTS ART WORKS EXHIBITION「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!」イメージ

 ファッションブランド・SUPREMEをはじめとする数々の店舗サインやブランドのグラフィックを手がけるNUTS ART WORKS。その展覧会「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!」が渋谷のSAIで開催される。2月11日~27日まで。

 NUTS ART WORKSは比内直人が率いる手描き看板屋。子供の頃からアメリカのヴィンテージカルチャーに惹かれた比内が独学で技術を磨き、1996年に活動をスタートさせた。東京を中心に数多くのショップサインやプランドのグラフィックを制作し、作品集の販売や国内外での個展などを精力的に行っている。

 制作工程をすべて手作業で行うというクラフトマンシップに則ったNUTS ART WORKSのスタイルは、東京・原宿文化を中心に各業界から厚く信頼され、主なクライアントに、SUPREME、NEIGHBORHOOD、Ralph Lauren、ユニクロなどがいる。多様かつ正確な技法知識と高い技術に、NUTS ART WORKSの独創性が融合し完成する作品は、国境を越えた伝統と革新を感じることができる。

 本展はすべて新作で構成。「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!(私の作品は私以上に雄弁に私を語る。)」というタイトル通り、作家自身の持つ理念、哲学がこれまで以上に力強く込められた味わい深い世界観を体感できる。

 見どころのひとつは、「チッピング」を取り入れた重厚な大型平面作品群。チッピングとは、ガラスをランダムに割ることでパターンをつくるグラスサインの手法の一種で、1800年代中期から見られ、現代まで受け継がれてきた。NUTS ART WORKSがサインペイントの可能性を模索するなかで惹かれたというこの伝統技法を、試行錯誤の末、自身のスタイルへ落とし込むことに成功した。加えて、初の試みとなる立体作品も展示。本展のためにつくられたシルクスクリーンポスターやポストカードなども販売される。

 現代では数少ない手描きのサインペインターとして、そしてアーティストとして、創造の可能性を追求し続けるNUTS ART WORKSによる、唯一無二の空間を体感してほしい。