EXHIBITIONS

田中彰「恵比寿湖」

2022.02.03 - 02.20

Rainbow 2022 ©️ Sho Tanaka

Smallmouth-bass 2022 ©︎ Sho-Tanaka

田中が出会った魚たち

 作家・田中彰の個展「恵比寿湖」がNADiff galleryで開催される。2月3日~20日まで。

 田中は1988年生まれ、岐阜県出身。2013年に武蔵野美術大学版画専攻を卒業後、2015年に武蔵野美術大学大学院版画コースを修了し、木版画を中心に制作を行う。

 これまで田中は木という身近な存在と、それを利用する木版画がはらむ意味や機能を過去・現在・未来の人間の生活との関わりから考察し、旅をしてきた。木をめぐる旅は、やがて水の旅へたどり着き、水中を住処とする魚や生き物にふれるため、田中は時間の許す限り釣り竿を持って、海、川、山、池、小さな用水路など、季節を通して足を運んだ。

 本展では、田中が旅のなかで出会った魚たちを放った湖「恵比寿湖」が登場する。展覧会は日々アップデートされ、放たれた魚たちは、木版画として和紙に摺られて展示される。見る者を活発なコミュニケーションへと誘う木版画ならではの働きかけに満ちた作品群が並ぶ。

 なお作品は、NADiff a/p/a/r/t店頭およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて販売。また本展にあわせ、NADiff a/p/a/r/t店内では「恵比寿湖」にまつわるグッズも用意し、グッズは日々作家の手によって追加される。