EXHIBITIONS

光ミュージアム所蔵

美を競う 肉筆浮世絵の世界

2022.01.29 - 03.21
 高崎市タワー美術館が企画展「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界」を開催している。

 江戸の浮世絵と言えば、歌麿の美人画や広重の名所絵など、色鮮やかな多色摺木版画の錦絵が知られているが、これら浮世絵の大半を占めるのは、大量に生産された木版画であり、これとは別に絵師が絹本や紙本に直接描いた一点物の肉筆浮世絵が存在する。

 肉筆浮世絵は、絵師が求めに応じて自身で絵筆をとり制作する絵画作品のこと。彫師や摺師等の工程を経た木版画と異なり、衣装の文様や襞など、絵師がその技量を発揮して描くため、筆致が鮮明なだけではなく、各々の個性もはっきりと表われ、その芸術性は国内外を問わずに高く評価されている。

 本展では、岐阜県高山市の光ミュージアムが所蔵する約420点の肉筆浮世絵のなかから111点を厳選し、肉筆浮世絵の世界を紹介する。出展作家は、宮川長春、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳ら。