EXHIBITIONS

グループ展

ロバート・ボシシオ、ルディ・クレモニーニ、ヨハネス・ボシシオ、ミルチャ・ブート

2022.02.04 - 03.05

ヨハネス・ボシシオ TBD 2022 © Johannes Bosisio

ロバート・ボシシオ Untitled 2020 © Robert Bosisio

ルディ・クレモニーニ Ananas! 2021 © Rudy Cremonini

ミルチャ・ブート Snowblind 2022 © Mircea But

 104GALERIEは、4人のアーティストによるグループ展を開催。本展では、ロバート・ボシシオ、ルディ・クレモニーニ、ミルチャ・ブートの未発表作品に加え、ヨハネス・ボシシオの新作を展覧する。

 ロバート・ボシシオは1963年イタリア北部トローデナ生まれ。ウィーン美術アカデミーを卒業後、ベルリン、ニューヨーク、ロンドンで芸術を学んだ。現在は出身地トローデナのアトリエを拠点に制作・活動。代表的な作品としては様々な色彩や構成で表現される室内空間を描いた「インテリア」シリーズや、ポートレイトが挙げられ、また歴史的名画や現代アーティストへのオマージュも見られる。

 ルディ・クレモニーニは1981年イタリア・ボローニャ生まれ。ボローニャ・アカデミー・オブ・ファインアーツを卒業後、現在、同地を拠点に活動。クレモニーニの作品には、分厚い油絵具を重ねた曖昧な形態と特徴的な筆使いで、風景や部屋、人物像や動植物、並んだ石膏像など、ごく日常的な光景が描かれている。クレモニーニはそういった「日常」や「普通」を掘り下げ、その下に潜む矛盾や葛藤をあらわにする。

 ヨハネス・ボシシオは1994年イタリア、カヴァレーゼ生まれ。父であるロバート・ボシシオと同じくアーティストとして活動している。2014〜20年までベルリン・ヴァイセンゼー芸術大学に在籍するあいだ、エラスムスにてチェルシー・カレッジ・オブ・アート&デザイン(2018〜19、ロンドン)に留学し、2020年よりロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)に在学中。20歳でベルリンに移住したヨハネス・ボシシオは、ベルリンのクラブ文化や電子音楽から強い影響を受け、その背景にある人間と機械の相互作用や、テクノロジーが人間の精神をどのようにかたちづくっているかについて探求している。

 ミルチャ・ブートは1991年ルーマニアのバヤ・マレで生まれ、2015年にクルージュ芸術大学を卒業。2014年、SPATIU INTACT(クルージュ=ナポカ)での約1年間のレジデンス、その後、2015年にエラスムスプログラムの奨学金にてベルリンのギャラリープランBで学び、抽象作品を中心に作品を制作。2017年、ブダペスト(ハンガリー)アートファクトリーギャラリーによるレジデンスにて活動する。様々な表現方法を試みるなかで、2018年以降は具象作品を中心としたペインティングに取り組み、国際的に評価の高いアーティストを輩出してきたルーマニアの「クルージュ・スクール」と呼ばれる一派の若手作家のひとりとして活躍している。