EXHIBITIONS

絵でみる百人一首と枕草子

2022.01.29 - 03.07, 2022.03.09 - 04.10

伝 藤原定家 小倉色紙 はなさそふ 福田美術館蔵 前期展示

横山大観 春曙 福田美術館蔵 通期展示

伊藤小坡 草紙洗小町之図 福田美術館蔵 通期展示

 百人一首の歴史と日本画の粋を伝えるミュージアム・嵯峨嵐山文華館が企画展「絵でみる百人一首と枕草子」を開催する。

 百人一首の選者、藤原定家の山荘があったとされる小倉山。その麓に位置する同館では、百人一首の魅力や歴史を紹介するとともに、日本画を中心とした展示を開催してきた。今回は百人一首ゆかりの作品と、枕草子の世界のような日本画を取り上げる。

 出展作家は、原在中、池田弧邨、冷泉為恭、尾形乾山、竹内栖鳳、菊池契月、横山大観、菱田春草、小林古径、伊藤小坡、神坂雪佳、入江波光など。

 第1章では、藤原定家の直筆と伝わる《小倉色紙》や、江戸時代の公卿たちが古の詩歌をしたためた色紙からなる《和漢朗詠集・古今集色紙貼交屏風》をはじめ、百人一首や和歌にちなんだ作品や歌仙絵などが並ぶ。

 2階の畳ギャラリーでは「『枕草子』を想起させる日本画」を特集する。『枕草子』は百人一首に選ばれた歌人のひとりである清少納言が、機知に富んだ簡潔な文章で、宮廷生活での体験を生き生きと綴った随筆。ここでは冒頭の有名な「春はあけぼの」をはじめ、各段のシーンを彷彿とさせるような日本画の名品を紹介する。

 なお本展は今春、嵯峨嵐山文華館にて競技かるた界を牽引する選手たちが集う大会「第3回 ちはやふる小倉山杯」を控えて開催される。