EXHIBITIONS
寺本明志「Patio」
バンビナートギャラリーでは、寺本明志(てらもと・あかし)の個展「Patio」を開催している。2月5日まで。
1992年神奈川県に生まれた寺本は、2017年に多摩美術大学大学院を修了し、現在は相模原市にあるスタジオ「Art space Kaikas’」を拠点に制作・活動。15年に福沢一郎賞を受賞、以降はFACE展2020、シェル美術賞2021に入選したほか、21年に清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ審査員賞(吉澤美香)を受賞している。
寺本はこれまでペインタリーな作品を制作しつつも、それらをひとつの構成要素として、空間における構造や展示手法に意識を向けたインスタレーションでの発表を中心としていた。本展では「Patio」と題し、絵画作品を発表。インスタレーションで思考してきた空間や関係性が、絵画に回帰し包含され描かれている。
本展は、寺本が活動拠点としているスタジオ「Art space Kaikas’」にて開催された個展(2014)以来、およそ8年ぶりの新作個展。作家は次のように述べている。
「どのような場所であっても、ものや人が並んだ時、それらは対等な関係であるはずなのだ。Patio(中庭)に並べた時、その関係が自然と際立って見える。そこでは、土のついたスコップが室内にあるような違和感はなく、庭にあるソファーで自然とくつろげるように、ただ存在することの用をなしているからだ。在るもの(または人)をただ描く。その作業の繰り返しが、次第とPatioで起きている事象となり、対等であるものが繋がり始めるのだ。
雨が降れば、雨水が溜まり、風が吹けば、ものが揺れる。そのような、ごく自然な現象がPatioで起こることにより、描いていた私は、絵を自然と描かされていることに気づく(寺本明志)」。
1992年神奈川県に生まれた寺本は、2017年に多摩美術大学大学院を修了し、現在は相模原市にあるスタジオ「Art space Kaikas’」を拠点に制作・活動。15年に福沢一郎賞を受賞、以降はFACE展2020、シェル美術賞2021に入選したほか、21年に清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ審査員賞(吉澤美香)を受賞している。
寺本はこれまでペインタリーな作品を制作しつつも、それらをひとつの構成要素として、空間における構造や展示手法に意識を向けたインスタレーションでの発表を中心としていた。本展では「Patio」と題し、絵画作品を発表。インスタレーションで思考してきた空間や関係性が、絵画に回帰し包含され描かれている。
本展は、寺本が活動拠点としているスタジオ「Art space Kaikas’」にて開催された個展(2014)以来、およそ8年ぶりの新作個展。作家は次のように述べている。
「どのような場所であっても、ものや人が並んだ時、それらは対等な関係であるはずなのだ。Patio(中庭)に並べた時、その関係が自然と際立って見える。そこでは、土のついたスコップが室内にあるような違和感はなく、庭にあるソファーで自然とくつろげるように、ただ存在することの用をなしているからだ。在るもの(または人)をただ描く。その作業の繰り返しが、次第とPatioで起きている事象となり、対等であるものが繋がり始めるのだ。
雨が降れば、雨水が溜まり、風が吹けば、ものが揺れる。そのような、ごく自然な現象がPatioで起こることにより、描いていた私は、絵を自然と描かされていることに気づく(寺本明志)」。



