EXHIBITIONS

池坊由紀 花をアートへ

2022.01.15 - 01.29

現代京都藝苑 2021 非とアニマⅡ〜いのちの帰趨〜両足院での展示

 東京画廊+BTAPでは、池坊由紀(いけのぼう・ゆき)による「花をアートへ」展を開催する。

 池坊は華道家元池坊の次期家元。いのちをいかすという精神に基づき、西国三十三所の各寺院やニューヨーク国連本部で世界平和を祈念した献花を行っている。主な活動に、日本画・陶芸とのコラボレーション「イマジネーションは時を超える ― 千住博・池坊由紀・近藤高弘展」(2000)や、ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡、2002)で、様々なアート作品と融和したいけばなの展示。また、東京藝術大学のスペシャルコンサート「Summer Arts Japan 2018 ― 飛翔する日本の美」で、最先端テクノロジーと融合させたいけばなのパフォーマンスも披露した。

 東京画廊+BTAPはこれまで「現代における表現」をテーマに、日本の近代以前から継承される書や陶の展覧会を企画・開催してきた。2002年の展覧会では、花人の岡田幸三を迎え、いけばなのもっとも古い形式である立花を展示した。

 2002年の展覧会に続く本展は「花の表現」を取り上げる。池坊によるしつらえで、枯れた枝木を用いたいけばなが展示される。

 戦後、広範な芸術分野に広がった「前衛運動」は、書や陶芸などにも及び、いけばなにおいても「前衛いけばな運動」が起きた。本展が戦後芸術の自由闊達な在り方を見直し、様々な表現の交流を促すきっかけになればとしている。