EXHIBITIONS

村上慧「広告看板の家 札幌」

《広告看板の家-札幌》ドローイング

《広告看板の家-札幌》制作中の写真

《広告看板の家-札幌》のためのスノーブーツの足跡

《広告看板の家》のためのパンツ

 村上慧(むらかみ・さとし)は「住む」ということをテーマとして様々な活動を続けるアーティスト。今回は「広告看板の家 札幌」プロジェクトを、CAI03の屋外テラスで行う。

 村上は1988年東京都生まれ。私(わたくし)と公(おおやけ)の関係に着目し、個人の生活が社会に与える影響を考察している。近年の主な展覧会に「移住を生活する」(金沢21世紀美術館)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.08」(高松市美術館)など。著書に『家をせおって歩く かんぜん版』(福音館書店、2019)および『家をせおって歩いた』(夕書房、2017)がある。平成29年文化庁新進芸術家海外研修制度でスウェーデンに滞在した。

 村上による「広告看板の家 札幌」は、広告収入を使って看板を兼ねた家をつくり、そこに住むというプロジェクト。家に「住む」ことで家賃がかかり暮らすために稼ぐことが一般的だが、それを反転させるための試みだ。同プロジェクトの進捗はウェブサイトの日記で公開している。

 今回は、CAI03の屋外テラスを場所に選び、札幌国際芸術祭2020(SIAF2020)で実施予定だった2021年のプロジェクトを、2022年のバージョンとして展開。広告収入を使って看板を兼ねた家をつくり、そこに住み、また落ち葉の発酵熱を使った自然暖房などを試みる(見学希望者は事前に要連絡)。