EXHIBITIONS

創業200周年記念

フィンレイソン展

―フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル―

2022.01.15 - 02.27

アイニ・ヴァーリ作「オンップ(リンゴ)」原画 1972 フォルッサ博物館蔵 Finlayson®©Finlayson Oy

ライナ・コスケラ作「エレファンティ(象)」スケッチ 1969 ライナ・コスケラ蔵

ライナ・ コスケラ作「エレファンティ(象)」寝具用生地 1969 タンペレ歴史博物館蔵

リーサ・ コタ作 原画 1988 フォルッサ博物館蔵 © MoominCharacters ™

コットン工場の営業所にあったPMKの冊子「 プーヴィッララプソディア」 1958 タンペレ歴史博物館蔵

紐糸見本入れ 1912 タンペレ歴史博物館蔵 Finlayson®©Finlayson Oy

 フィンレイソン(Finlayson)は寝具などのデザインや生産を手がける、フィンランド最古のテキスタイルブランド。その展覧会「創業200周年記念 フィンレイソン展 ─フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル─」が、福岡市博物館に巡回する。

 フィンレイソンは、1820年、英国スコットランド出身のジェームズ・フィンレイソンがフィンランドの都市タンペレで創業した小さな紡績工場から始まった。設立以来、フィンレイソンは質の高い製品を提供し、象を並べた「エレファンティ」や幾何学的なパターンの「コロナ」などのデザインで知られ、北欧を中心に世界中で製品が愛されている。

 またフィンレイソンは、フィンランド初となる女性雇用の場を提供するなど地域社会にも貢献してきた。2020年に創業200周年を迎え、現在も本社とデザインスタジオを置くヘルシンキから、国内外の人々に最高の住まい方を提案。北欧の自然や植物、文化に着想を得たそのデザインは、歴史を重ねても決して色褪せることなく、伝統を守りながらもつねに新しいものを追い求めている。

 本展は、「歴史(HISTORY)」「デザイナーたちの図案(DESIGNERS)」「未来につなぐ(FUTUREWARD)」の3つのテーマで構成。1800年代前半の見本帳や製品をはじめ、1900~2000年代の代表的なデザイン、布や原画などの資料から、北欧の暮らしに根差したテキスタイルブランドの歴史とデザインをひも解く。