EXHIBITIONS

ソー・ソウエン ⼩内光 ⼆⼈展

(あなた以外の全てが⾒える)(I see all but you)

メインビジュアル

ソー・ソウエン Why do I have two hands, eyes, and nipples on my both sides?(どうしてわたしの手は、目は、乳首は2つあるの?) 2021

ソー・ソウエン Bleaching#1 2021

ソー・ソウエン Bleaching#2 2021

小内光 魚の形 2021

小内光 壺(幽霊) 2021

小内光 新作詩集『宝石の展望台から湖が見える』

 気鋭の若手アーティスト、ソー・ソウエンと、詩人・小内光(おさない・ひかり)による二人展「(あなた以外の全てが⾒える)(I see all but you)」が、銀座 蔦屋書店のGINZA ATRIUMで開催される。会期は1月15日〜25日。

 ソーは1995年福岡県生まれ、北九州市在住。自己や身体の流動性を主なテーマに、絵画・インスタレーション・パフォーマンスなどを手がけている。主な展覧会に「ささやかな叫び」(The mass、東京)、「We will sea - Sara Milio and Soh Souen」(虚屯、福岡)など多数。

 いっぽう小内は1993年新潟県生まれ、現在は東京都在住。記憶や夢、思い出が持つ永続性(半分永遠)と、肉体に訪れる寿命との関係をテーマに、詩やテキスト、また土を焚火で焼き締めた立体作品を制作している。第18回中原中也賞最終候補(後藤ユニ名義)。

 本展は、学生時代から小内の作品を読み込んでいたというソーが、「銀座の会場に『大きな弱さ』を持ち込みたい」という思いで小内に声をかけたことから始まった。それぞれ異なる素材・手法・形態で表現活動をする両名は、開催にあたり、発表されることのない、作品の下書きや未完成原稿、制作日記などを交換し合うことを決め、約1年間にわたって対話をかさねてきた。

 やがて2人は、「私」と「身体」、「私」と「あなた」といった関係性の境界に存在するものに着目。会場では、作品/空間の関係を身体的に問う展示空間をつくり上げる。

 ソーは、右手と左手の動きをシンクロさせて描くパステル作品のほか、漂白剤を用いて自らの身体を布にトレースした作品や、初となる映像作品を発表。小内は、本展のために制作した新作詩集『宝石の展望台から湖が見える』を発表し、会場で先行発売も行う。