EXHIBITIONS
500m美術館vol36
「せんと、らせんと、」6人のアーティスト、4人のキュレーター
アーティストの発表の場として、札幌の文化芸術を内外に向けて発信することを目的に開設された「500m美術館」。今回は、現代の表現を展望する展覧会「せんと、らせんと、」を開催している。
本展は、2011年の開設以来初となる試みとして、ゲストキュレーター4名に企画を依頼し、6名のアーティストを迎えた展覧会。参加アーティストの、進藤冬華(飯岡陸)、朴炫貞(同)、是恒さくら(四方幸子)、マリット・シリン・カロラスドッター(柴田尚)、モーガン・クエインタンス(同)、ピョートル・ブヤク(長谷川新)は、それぞれキュレーターと協働し作品を発表する ※()内は担当キュレーター。
現在、札幌を拠点に活動する進藤冬華は、現代に生きている人々が、過去の出来事や人々に対してどう向き合うことができるのかを作品を通じて問おうと試みている作家。韓国芸術総合大学と武蔵野美術大学大学院で学んだ朴炫貞(パク・ヒヨンジヨン)は、北海道大学のCoSTEPに在籍し、アートを通した科学技術コミュニケーション研究、科学とアートを横断したプロジェクトの企画運営・作品制作を行っている。是恒さくらは1986年広島県生まれ、現在は北海道苫小牧市に在住。国内各地の捕鯨、漁労、海の民俗文化を尋ね、取材をもとにリトルプレスや刺繍、造形作品として発表している。
マリット・シリン・カロラスドッターは、スウェーデンの先住民族サーミ(ホタゲン)とイラクのクルド民族をルーツとするダンサー、振付家であり、アーティストプロジェクト「Humans&Soil」のプロジェクトリーダー。いっぽうモーガン・クエインタンスは、ロンドンを拠点にアーテイストとライターとして活動し、2020年にはヴィラ・ド・コンデ国際短編映画祭(ポルトガル)ほかで受賞している。2人は、文化庁などによる助成を受けた「令和3年度 S-AIR エクスチェンジプログラム2021」(オンラインでの実施)との連携で、新型コロナ禍において制作した作品を公開する。
ポーランド出身のピョートル・ブヤクは現在、多摩美術大学に在籍中。東京とクラクフを拠点に、映像、写真、立体、パフ才 一マンスなど多様な技法を用いて制作しており、パンクスタイル、DIY精神、瞬発力と奥行きの両立などを特徴としつつ、社会のなかにあふれる軋みや歪みをとらえようとしている。
本展において、それぞれのキュレーターがアーティストとともに設定したテーマは独立しているが、相互に共通する問題意識が反響すると言う。飯岡陸、四方幸子、柴田尚、長谷川新のキュレーター4人は、「札幌の地下を貫く空間を通過しながら展覧会を経験することで、同時代的なうねりを感じていただければ」としながら、次の言葉を寄せている。
「『キュレーター』とは、アーティストと協働して芸術と社会をさまざまなかたちでつなぐ実践をする人を指す言葉です。『せんと、らせんと、』展をきっかけに、さまざまな出来事が異なる時間や空間を超えてかかわりあっていくことを願っています(本展ステイトメントより)」。
本展は、2011年の開設以来初となる試みとして、ゲストキュレーター4名に企画を依頼し、6名のアーティストを迎えた展覧会。参加アーティストの、進藤冬華(飯岡陸)、朴炫貞(同)、是恒さくら(四方幸子)、マリット・シリン・カロラスドッター(柴田尚)、モーガン・クエインタンス(同)、ピョートル・ブヤク(長谷川新)は、それぞれキュレーターと協働し作品を発表する ※()内は担当キュレーター。
現在、札幌を拠点に活動する進藤冬華は、現代に生きている人々が、過去の出来事や人々に対してどう向き合うことができるのかを作品を通じて問おうと試みている作家。韓国芸術総合大学と武蔵野美術大学大学院で学んだ朴炫貞(パク・ヒヨンジヨン)は、北海道大学のCoSTEPに在籍し、アートを通した科学技術コミュニケーション研究、科学とアートを横断したプロジェクトの企画運営・作品制作を行っている。是恒さくらは1986年広島県生まれ、現在は北海道苫小牧市に在住。国内各地の捕鯨、漁労、海の民俗文化を尋ね、取材をもとにリトルプレスや刺繍、造形作品として発表している。
マリット・シリン・カロラスドッターは、スウェーデンの先住民族サーミ(ホタゲン)とイラクのクルド民族をルーツとするダンサー、振付家であり、アーティストプロジェクト「Humans&Soil」のプロジェクトリーダー。いっぽうモーガン・クエインタンスは、ロンドンを拠点にアーテイストとライターとして活動し、2020年にはヴィラ・ド・コンデ国際短編映画祭(ポルトガル)ほかで受賞している。2人は、文化庁などによる助成を受けた「令和3年度 S-AIR エクスチェンジプログラム2021」(オンラインでの実施)との連携で、新型コロナ禍において制作した作品を公開する。
ポーランド出身のピョートル・ブヤクは現在、多摩美術大学に在籍中。東京とクラクフを拠点に、映像、写真、立体、パフ才 一マンスなど多様な技法を用いて制作しており、パンクスタイル、DIY精神、瞬発力と奥行きの両立などを特徴としつつ、社会のなかにあふれる軋みや歪みをとらえようとしている。
本展において、それぞれのキュレーターがアーティストとともに設定したテーマは独立しているが、相互に共通する問題意識が反響すると言う。飯岡陸、四方幸子、柴田尚、長谷川新のキュレーター4人は、「札幌の地下を貫く空間を通過しながら展覧会を経験することで、同時代的なうねりを感じていただければ」としながら、次の言葉を寄せている。
「『キュレーター』とは、アーティストと協働して芸術と社会をさまざまなかたちでつなぐ実践をする人を指す言葉です。『せんと、らせんと、』展をきっかけに、さまざまな出来事が異なる時間や空間を超えてかかわりあっていくことを願っています(本展ステイトメントより)」。

