EXHIBITIONS

「2021」16 ARTISTS SHOW

2021.12.03 - 2022.01.29

会場風景 ケンジタキギャラリー(名古屋)
横山奈美 左は《Shape of your words[01TK]》、右は《LOVE》(ともに2021) ©︎ Nami Yokoyama

会場風景 ケンジタキギャラリー(名古屋)
左は今村哲の作品 ©︎ Tetsu Imamura
右は染谷亜里可の作品 ©︎ Arika Someya

会場風景 ケンジタキギャラリー(名古屋)
木村充伯 祝福する人 2021 © Mitsunori Kimura

 名古屋のケンジタキギャラリーは、16人の作家によるグループ展「2021」を開催中。本展では、若手、中堅作家を含め、ギャラリーアーティス16名の新作や近作を展示している。

 参加作家は、吉本作次、渡辺英司、染谷亜里可、今村哲、横山奈美、小柳裕、木村充伯、川見俊、杉戸洋、森北伸、小川健一、奥井ゆみ子、大塚泰子、田島秀彦、鬼頭健吾、塩田千春。

 ネオンとその光を支える背景を描いた油彩で知られる横山奈美は、左手で描いた「LOVE」の文字をモチーフにした大作などを発表。ベルベットを脱色することで光や図像を描写する絵画を制作する染谷亜里可、自作の物語を背景とした絵画やインスタレーションを制作する今村哲の作品や、吉本作次、杉戸洋、森北伸、田島秀彦、小川健一の新作も展示している。

 また、名古屋市美術館での開催中「現代美術のポジション 2021-2022」(~2022年2月6日)にも出品中の木村充伯は、表面が毛羽立つように製材した木の板「毛が生えるパネル」を使った新作を発表。主に動物や人間といった哺乳類を題材としてきた木村だが、今回は「こけ」「土」「月」「花」などをを擬人化した木彫も併置させる。

 ありふれた住宅地の夜景を描く小柳裕は、街灯や月明かりといった光源に銀色を用いて繊細な夜の光のグラデーションを描く。川見俊はカラフルな地方の風景をペンキで描いた「地方の家」シリーズの新作のほか、近年始めた新シリーズ「スーパー林道」を展示。大塚泰子はモノタイプの手法を用いて「赤」をテーマとした平面作品を出品。渡辺英司は子供の描いた消防車を立体化した「子供の絵のトレース」シリーズの近作を展示。奥井ゆみ子、鬼頭健吾の平面作品、塩田千春の立体作品(近作)も出品している。