EXHIBITIONS

湘南の日本画

院展、創画会の作家を中心に

2021.10.30 - 2022.02.13

横山大観 不盡之高嶺 1915 平塚市美術館蔵

 開館30周年を迎えた平塚市美術館は、これを機に所蔵品のデータベースを整理し、ジャンルごとにウェブ上で公開する準備を進めている。今年度は日本画作品を紹介するとともに、所蔵品データベースのウェブ公開に合わせ、「湘南の日本画―院展、創画会の作家を中心に」展を開催中だ。

 同館の日本画コレクションは、「大磯に居を構えた安田靫彦とその周辺の日本美術院の作家」「晩年に大磯で過ごした創造美術の創立メンバー・山本丘人とその周辺の創画会の作家」「日展などの美術団体や無所属の作家」による作品で形成されており、展覧会では、同館にゆかりのある湘南地方の日本画家に注目する。

 明治維新後に成立した日本画は絶えず新たな表現が模索され、さらに第二次世界大戦後の日本画の危機を乗り越え、現在へと引き継がれてきた。そんな日本画の流れを、本展では明治から現代までの日本画34点によって紹介する。出展作家は、横山大観、今村紫紅、安田靫彦、山本丘人、内田あぐり、山本直彰、福井江太郎ら。

 会場で実際の作品を鑑賞するとともに、平塚市美術館がウェブ公開しているデータベースを使って、日本画の多彩な表現の魅力にふれてほしい。