EXHIBITIONS

ザ・フィンランドデザイン展─自然が宿るライフスタイル

2021.12.07 - 2022.01.30

オイヴァ・トイッカ 「ポムポム」花瓶 1968 ヌータヤルヴィガラス製作所、コレクション・カッコネン蔵 Photo/Rauno Träskelin

撮影者不詳 プンカハルユ(フィンランド) 1940-1959 フィンランド国立写真美術館蔵

アルヴァ・アアルト 「サヴォイ」花瓶 1936 カルフラガラス製作所、コレクション・カッコネン蔵 Photo/Rauno Träskelin

アルヴァ・アアルト キャンチレバーチェア 31(現:42 アームチェア)/パイミオサナトリウム竣工時のオリジナル製品 1931
木工家具・建築設備社(トゥルク)、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵 Photo/Rauno Träskelin

ナニー・スティル 氷山(プリズム) 1961 リーヒマエンラシ社、コレクション・カッコネン蔵 Photo/Rauno Träskelin

カーリナ・アホ 卵入れ 1950 アラビア製陶所、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵 Photo/Kirsi Halkola

マイヤ・イソラ カンムリカイツブリ 1961 マリメッコ社、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵 Photo/Rauno Träskelin

セッポ・サヴェス アンニカ・リマラ「リンヤヴィーッタ」ドレス、ヴオッコ・ヌルメスニエミ「ガッレリア」テキスタイルデザイン 1966
フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵

PMKコットン広告 1960年代 タッシェル広告社、タンペレ市立歴史博物館蔵 Photo/Saana Säilynoja

カイ・フランク 木製人形(サーカスの団長、女の子) 1940年代
フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵 Photo/Harry Kivilinna(サーカスの団長)

 Bunkamura ザ・ミュージアムで、「ザ・フィンランドデザイン展─自然が宿るライフスタイル」が開催される。

 豊かな自然と美しいデザインの宝庫、フィンランド。1930〜70年代にかけていまも広く知られるデザイナー、建築家、アーティストたちが登場し、それぞれの活躍によって今日まで続くフィンランドデザインが確立された。

 広大な自然をインスピレーションの源としたプロダクトの数々。「大いなる自然を忘れない」という思想に裏付けられるデザインに囲まれたフィンランドの人々は、大地からの恩恵を生活に取り入れるライフスタイルを愛してきた。

 本展では、ヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもと、マリメッコやフィンレイソンのテキスタイル、カイ・フランクのガラス工芸のほか、陶磁器や家具など、同時代にデザイン・制作されたプロダクトとともに、同時代の絵画などもあわせて展示。フィンランドのライフスタイルに焦点を当てながら、時代を超えて愛される名品が生み出されてきたデザインの歩みを紹介する。

 出品作家は、アルテックのチェアで名高いアルヴァ・アアルト、アラビアのロングセラー《ティーマ》を生んだカイ・フランク、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンなど、50人以上のデザイナー、アーティストが勢ぞろい。フィンランドのデザイン史を展望できる展示構成で、自然が息づくプロダクトの秘密をひも解く。