EXHIBITIONS

ザ・フィンランドデザイン展─自然が宿るライフスタイル

2021.12.07 - 2022.01.30
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オイヴァ・トイッカ 「ポムポム」花瓶 1968 ヌータヤルヴィガラス製作所、コレクション・カッコネン蔵 Photo/Rauno Träskelin

 Bunkamura ザ・ミュージアムで、「ザ・フィンランドデザイン展─自然が宿るライフスタイル」が開催される。

 豊かな自然と美しいデザインの宝庫、フィンランド。1930〜70年代にかけていまも広く知られるデザイナー、建築家、アーティストたちが登場し、それぞれの活躍によって今日まで続くフィンランドデザインが確立された。

 広大な自然をインスピレーションの源としたプロダクトの数々。「大いなる自然を忘れない」という思想に裏付けられるデザインに囲まれたフィンランドの人々は、大地からの恩恵を生活に取り入れるライフスタイルを愛してきた。

 本展では、ヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもと、マリメッコやフィンレイソンのテキスタイル、カイ・フランクのガラス工芸のほか、陶磁器や家具など、同時代にデザイン・制作されたプロダクトとともに、同時代の絵画などもあわせて展示。フィンランドのライフスタイルに焦点を当てながら、時代を超えて愛される名品が生み出されてきたデザインの歩みを紹介する。

 出品作家は、アルテックのチェアで名高いアルヴァ・アアルト、アラビアのロングセラー《ティーマ》を生んだカイ・フランク、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンなど、50人以上のデザイナー、アーティストが勢ぞろい。フィンランドのデザイン史を展望できる展示構成で、自然が息づくプロダクトの秘密をひも解く。