EXHIBITIONS

Group Show「Winter」

安部典子 小笠原美環 ジュリアン・オピー & 安井鷹之介 石巻雄勝町滞在制作成果展「半透明について」

2021.11.30 - 12.25

小笠原美環 Strand 3 2021

安部典子 Splashing Drops - Linear Actions Cutting Project 2013

ジュリアン・オピー 《Old Street December 9.》《Old Street December 8.》(2020)

安井鷹之介 Ogatsu 2021

 MAHO KUBOTA GALLERYは、3人のアーティストによる展覧会「Winter」を開催している。本展は小笠原美環、ジュリアン・オピーの新作ペインティング、またオピーと安部典子の日本初公開となる作品を展示。さらにバックルームでは、安井鷹之介が今年10月から約1ヶ月のあいだ滞在した、石巻雄勝町での制作の成果を発表する。

 小笠原美環は京都府出身。ハンブルグ芸術大学でノベルト・シュワンコウスキーやヴァーナー・ブットナーに師事。ブルーグレーを基調とした油彩で日常の静謐な光景を表現している。

 ジュリアン・オピーは1958年ロンドン生まれ。風景や人物などをモチーフとし、ピクトグラムやアニメの表現を連想させるシンプルな描画と色彩表現による作品で知られている。日本美術にも造詣が深く、歌川広重や喜多川歌麿などの浮世絵の収集家でもある。

 安部典子は1967年埼玉県生まれ。1990年に武蔵野美術大学油絵学科を卒業し、現在はニューヨーク在住。手作業でカットした数千枚の紙を重ね、一枚一枚の紙の高低差を生かして立体的な地層を生み出す「カッティングプロジェクト」など、手作業で紙を切ることでかたちづくれる彫刻を制作している。

 安井鷹之介は1993年愛知県生まれ。2018年東京藝術大学彫刻科卒業。大学在籍時にミケランジェロやロダンなど古典から近代までの彫刻を深く掘り下げて学んだいっぽうで、欧米の現代美術の潮流にもふれた。石膏と布で造形した独自の彫刻や、オリジナルな手法を用いた独特のボリューム感をもつペインティングも制作している。