EXHIBITIONS

日本画散歩

絵の中に入って楽しむ

2021.12.01 - 2022.02.28

川合玉堂 雪降る日 1955(昭和30) 足立美術館蔵

横山大観 鹿ケ谷 1925(大正14) 足立美術館蔵

富岡鉄斎 蓬萊仙境図 1924(大正13) 足立美術館蔵

森寛斎 (左隻)劉阮天台図 1856(安政3) 足立美術館蔵

森寛斎 (右隻)武陵桃源図 1856(安政3) 足立美術館蔵

山元春挙 瑞祥 1931(昭和6) 足立美術館蔵

 足立美術館が冬季特別展「日本画散歩 絵の中に入って楽しむ」を開催する。雄大な山、小径のあるのどかな風景や水辺など、展示室に様々な場所の風景が広がり、絵のなかを散歩するように、作品と一体となって日本画を鑑賞する展覧会。

 絵画を鑑賞する際、絵のなかに入り込んだ気分になって作品を見ると、いつもとは違った新鮮な感覚で向き合うことができる。例えば、風景画に小さく添えられた人物の目線になってみると、まぶしい光や爽快な気分を味わえたり、色とりどりの花が描かれた作品では、目の前に漂う花の甘い香りが感じたりできる。また水辺の風景を描いた作品からは、冷たい空気や水の音なども伝わってくるだろう。絵のなかに自分を置き作品を見渡すことで、視覚だけではなく五感を使って鑑賞することができ、作品の新たな魅力や、そこに込められた画家の想いに気づかされる。

 本展では、雄大な山々、のどかな田園風景、人が行き交う街角、画家が思い描いた想像の風景など、様々な景観が描かれた日本画を展示。絵のなかを散歩するように、想像を膨らませながら日本画の世界を堪能したい。

 主な出展作家は、横山大観、山元春挙、結城素明、竹内栖鳳、橋本関雪、川合玉堂、入江波光、富岡鉄斎、前田青邨、森寛斎。