EXHIBITIONS

神山明・濱田樹里展

2017.09.30 - 11.26

神山明 経験と世界の交わり 2000

神山明 経験と世界の交わり 2000

神山明 僕が空へ行く夜 1987-

濱田樹里 起源の詩 2012 撮影=末正真礼生 提供=コバヤシ画廊

 神奈川県の湘南にゆかりのある彫刻、神山明の回顧展を公立美術館で初開催するとともに、日本画家、濱田樹里の大作を紹介する。

 神山は東京芸術大学大学院を修了後、杉の木材にオイルステインを施した三日月や星の形、小屋や塔、階段などを組み合わせた風景彫刻を思わせる作品を制作。建築のように小屋の内部も精緻に作り込まれた作品は、人間の気配を感じさせ、懐かしさを思い起こさせる。

 いっぽう、インドネシア出身の濱田は、日本画の画材を用いてダイナミックかつエキゾチックな動きに満ちた草花を描き、大地を覆う生命力を表現。2010年に名古屋市芸術奨励賞新人賞を受賞し、12年には第5回日経日本画大賞展で大賞を受賞している。

 本展では、神山の作品を約12点、濱田の幅16mを超える作品4点を展示し、それぞれの記憶と生命、内省と動勢を感じさせる対照的な作品世界をひもとく。