EXHIBITIONS
イ・ウォノ
空白の重さ
イ・ウォノは、国立新美術館での「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋―日本と韓国の作家たち」展で、巨大な段ボールの家を展示。この「浮不動産」という作品で使われている段ボールは、イ・ウォノがソウルや東京でホームレスがたくさん住む場所を訪れ、彼らが居住している段ボールの家を価格交渉の末、実際に購入したものだ(それぞれのホームレスと交わした取引証明書と共に展示)。イ・ウォノはこの作品で、わたしたちの考える価値とは何なのかを問いかける。そして、「家」に代弁される人間の欲望、資本主義社会において付随した「住む場所」として以外の、表層的で虚無な価値を露わにし、視覚化することを試みる。
日本で初の個展となる本展では、「The White field」シリーズの中からサッカースタジアムに引かれたコートの白線を集めて塊にし、白い平面として空間に再出現させた作品を展示する。展覧会オープニングにあわせ、国立新美術館で上述の「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋」展をキュレーションし、今回の研究冊子に執筆した米田尚輝と、美術家の冨井大裕を招き、作家とのトークイベントも行われる。
日本で初の個展となる本展では、「The White field」シリーズの中からサッカースタジアムに引かれたコートの白線を集めて塊にし、白い平面として空間に再出現させた作品を展示する。展覧会オープニングにあわせ、国立新美術館で上述の「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋」展をキュレーションし、今回の研究冊子に執筆した米田尚輝と、美術家の冨井大裕を招き、作家とのトークイベントも行われる。

