EXHIBITIONS

ランス美術館コレクション

風景画のはじまり コローから印象派へ

2021.11.20 - 2022.01.23

クロード・モネ べリールの岩礁 1886 Inv. 907.19.191 ランス美術館 © MBA Reims 2019 / Photo: C.Devleeschauwer

ピエール=オーギュスト・ルノワール 風景 1890頃 Inv. 949.1.61 ランス美術館 © MBA Reims 2019 / Photo: C.Devleeschauwer

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー イタリアのダンス 1865-70 Inv. 887.3.1 ランス美術館 © MBA Reims 2019 / Photo: C.Devleeschauwer

ウジェーヌ・ブーダン 水飲み場の牛の群れ 1880-95 Inv. 907.19.33 ランス美術館 © MBA Reims 2019 / Photo: C.Devleeschauwer

 静岡市美術館で、19世紀の巨匠たちによる名品が揃う展覧会「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」が開催される。

 ランスは、歴代国王の戴冠式が行われた大聖堂で知られるフランス北東部の都市。街の中心に立つランス美術館には、世界屈指の風景画コレクションが収蔵されている。

 フランスで風景画が隆盛を極めた19世紀、官立の美術アカデミーでは風景画のコンクールが開催され、このジャンルに特化した指南書が相次いで刊行された。また、チューブ入り絵具の開発と鉄道網の発達が戸外制作の流行をもたらし、ありのままの自然を描く前衛画家たちの登場を促した。

 本展ではランス美術館のコレクションを筆頭に、約70点の出品作を通して、新古典主義からバルビゾン派、そして印象派に至る近代風景画の展開をひも解く。

 出品作は、アシル=エトナ・ミシャロン(1796〜1822)、カミーユ・コロー(1796〜1875)、ギュスターヴ・クールベ(1819〜1877)、シャルル=フランソワ・ドービニー(1817 〜1878)、ウジェーヌ・ブーダン(1824〜1898)、クロード・モネ(1840〜1926)、ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841〜1919)など。なかでも16点の油彩画が一堂に会するコローの展示は見どころ。ランス美術館がリニューアル休館中のいまだからこそ実現できた顔ぶれを堪能したい。