EXHIBITIONS

村上仁美 個展「浮⽣」

村上仁美 滅びの風 2021

村上仁美 泡沫の一碗 2019

村上仁美 泥濘 2018

 美術家・村上仁美の個展「浮生」が銀座 蔦屋書店で開催中。新作を含む9点の彫刻作品を展示している。

 村上は1990年大阪府生まれ。2013年愛知県立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業。16年に愛知県立瀬戸窯業高等学校セラミック陶芸専攻科を卒業、翌年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻領域を修了し、セラミックを用いた彫刻、うつわ作品を制作している。

 本展では、村上作品のアイコニックともいえる、彫刻と陶芸の融合によって制作された女性像の彫刻作品9点が並ぶ。

 村上がつくり出す、妖しい美しさをはらむ女性像は、身体が欠けている、あるいは頭部や乳房などの身体の一部のみなど、どこかに「不在」の存在を感じさせる。さらには、陶磁器の「器」という本来的な役割や、宿命的な構造である空洞を隠すことなく、それさえも包含し、見る者の前に差し出す。そこには村上独自の「女性」、また生命そのものについての追究が見て取れるだろう。

 村上がかたちづくる「浮生(はかないこの世)」を会場で体感してほしい。