EXHIBITIONS

存在と実感

2017.10.30 - 12.08

粂原愛 紅匂梅 2016

青木香保里 参考画像

安藤開 ないのかたち 2016

勝木杏吏 参考画像

粂原愛 紅匂梅 2016

 手仕事を用い、物質感に強い関わりをもつ4人の作家、青木香保里、安藤開、勝木杏吏、粂原愛(くめはら・あい)のグループ展。

 存在には、物質(もの)的な側面と、情報(コト)的な側面が存在するが、情報化が進み、「もの」から実感を伴わない「コト」へと価値の重点が推移してきた現代社会。それは裏を返せば、実感を伴わないコミュニケーションによる人間関係の歪みや、存在に対する実感の希薄さにも繋がっている。

 相対するような2つの概念があるとき、私たちは自然と優劣の中で「答え」を見出そうとするが、それよりも2つの間にある関係性をひもとくことがよりよい答えを得ることができるかもしれない。

 作品制作の過程を通じて、素材(もの)とそこにこめる意味(コト)との関係性を探り、「存在」にいかに向き合うか。四者四様の「応え」を探っていくことが本展の主題となる。