EXHIBITIONS

特別企画展 形の素

2017.09.29 - 12.19

ガラス碗 5-6世紀 所蔵=内田鋼一 撮影=鈴木静華

輪島塗飯椀 江戸時代後期 所蔵=赤木明登 撮影=鈴木静華

ガラス碗 5-6世紀 所蔵=内田鋼一 撮影=鈴木静華

蝉形含玉 漢時代 所蔵=長谷川竹次郎 撮影=鈴木静華

 漆芸家の赤木明登、陶芸家の内田鋼一、金工家の長谷川竹次郎の「ものづくり」のつくり手たちが、心惹かれて長年にわたり集めてきた品を一堂に展覧する。

 独自の表現世界を確立し、いまや工芸界を超え多分野において活躍する3名の作家の手もとには、それぞれの視点から魅力を感じる、あるいは縁があって集まり愛蔵してきた骨董の数々がある。時代も地域も材料も多種多様だが、蒐集してきたものたちは、愛でたり形を慈しむように手のなかに馴染ませることで身体のなかに吸収され、作家が生み出す「形の素」へと昇華していく。

 時を超えて作家の手もとに集まった、どこか共通する空気が漂う愛蔵の品々が、樂翠亭美術館の特徴とする日本家屋のなかで、響き合う。