EXHIBITIONS

永田治子 個展「花一輪 ―ラ・フルール―」

2021.11.05 - 12.18

永田治子 ​​Single Rose 2021

永田治子 ​​Single Rose 2021

 UCHIGO and SHIZIMI Galleryでは、静岡県出身の画家・永田治子による個展「花一輪 ―ラ・フルール―」を開催する。12月18日まで。

 永田は1960年島田市生まれ。女子美術短期大学造形科・彫塑教室にて桑原巨守に師事。82年に同大学専攻科を修了後、翌年にフランスへ留学。彫刻から学んだ知識や技術を空間認識の構築に活かし、花と呼吸をするように作品を描く。また作家活動の傍ら、女子美術大学芸術学部美術学科立体アート・短期大学部造形科美術コースの非常勤講師を務める。

 著書(絵・挿絵・装丁)に『モーツァルトの伝言(1995)』『ぼく、いってくるよ!(2002)』『文字のない絵本(2003)』『金のりす(2006)』『こねこムーの童話集(2007)』など(すべてポプラ社)。作品《bloom》《花を生ける》が韮崎大村美術館に収蔵され、《Marmaid》《Wood Nymph》《風を聞く》《風を見る》が米国カリフォルニア州に設置されている。

 作品を通し、花のもつ生命力や儚い命、目に見えない呼吸を鑑賞者に感じてもらいたいと考えている永田。3年ぶりの個展となる本展では、空間と融け合う一輪の花の作品群を展示する。タイトルの「花一輪」は、1本の花という意味ではなく「花の咲き始めから枯れるまでを見守る」という思いが込められている。

「わたしを描いて」とささやく花の声に耳を傾け花と呼吸をあわせながら、描きました。この空間を一輪の花たちで満たすことで、自然な息遣いを感じていただけたらと願います(永田治子、展覧会に寄せてのメッセージ)」。