EXHIBITIONS

諏訪未知「Solid Objects」

2021.11.04 - 11.21

諏訪未知 2021

  gallery 21yo-jで、ペインター・諏訪未知の個展「Solid Objects」が開催される。

 諏訪は1980年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業後、2005年に同大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域を修了。現在は神奈川県に在住し、制作を行う。近年の個展に、「Michi SUWA exhibition」(ガレリア フィナルテ、愛知、2021)、「3つの世界」(KAYOKOYUKI、東京、2020)などがある。

 身近にある物事を真摯に見つめ、絵画に描くという行為を通して、現実の世界を読み解くことを試みている諏訪は、本展において2021年に描いた新作を公開する。

 展覧会のタイトルは、イギリスの小説家、ヴァージニア・ウルフの短編小説からとったもの。ガラスや磁気の収集に執着していくある男の話から着想を得ており、作家は次の言葉を寄せている。

「何かが何事かを告げているように感じられるという経験はある。私はそれと親密でありたいと願う。拾おうとして指で触れると、それはとても冷たい。ポケットの中で弄びながら指とそれが同じ温度になるのを待つ。温まったそれをポケットから取り出して掌にのせて見ると、先ほどとは違う姿のそれだった。なんて裏腹な、堅固な対象。(諏訪未知)」。