EXHIBITIONS

川田龍「Artificial light」

川田龍 Wire 2 2021

川田龍 untited(Golyat 2) 2021

 バンビナートギャラリーでは、川田龍の個展「Artificial light」を開催している。11月7日まで。

 川田は1988年新潟県生まれ。2015年に東京造形大学を卒業後、18年に東京藝術大学大学院を修了。現在は神奈川県横浜市を拠点に制作を行う。14年に初個展「ウロボロス」(バンビナートギャラリー、東京)を開催。またグループ展では「ストレンジャーによろしく」(金沢アートグミほか各地、2021)、「ブレイク前夜展」(ヒルサイドフォーラム、東京、2020)、「NEW EMOTION」(六本木ヒルズ A/Dギャラリー、2019)などに参加し、発表を重ねてきた。

 西洋絵画を参照し、身近なモチーフに置き換えて描写することで意味を失わせ、絵画の物質的な側面を抽出して描く川田。手数の少なさと荒々しい筆致が特徴的で、近年は粗いキャンバスに描いた作品が注目を集めている。

 バンビナートギャラリーでの約1年ぶりの個展では、光の役割に再び注目。自然光ではなく、投光器を用いた人為的な光のみで描いた新作を発表する。

「私はモチーフに光をあて、組み立て、それを元に絵画を描きます。自分や友人、物、それらが描かれたものが、ずっと憧れている西洋の絵画の如く立ち上がるように(川田龍)」。