EXHIBITIONS

⻫藤洋樹作品展「旅の案内⼈」

斉藤洋樹 約束 2021

斉藤洋樹 道標 2021

斉藤洋樹 旅の贈りもの 2021

 銀座 蔦屋書店は、写真と⾒間違えるほどリアルな⾵景をつくり出す切り絵作家・⻫藤洋樹(さいとう・ひろき)の作品展「旅の案内⼈」を開催する。

 ⻫藤は1993年⻑野県⻑野市⽣まれ。⾼校⽣の時に切り絵に出会い、切り絵の持つ緻密な世界観に惹き込まれる。2014年に切り絵作家として活動を開始し、⾵景を主なモチーフに作品を制作している。19年には令和元年度⻑野県⼯芸美術展奨励賞を受賞、テレビや雑誌などのメディアで取り上げられるなど、注⽬が⾼まっているアーティストだ。

 ⼀⾒すると切り絵ではなく写真や絵画に⾒えるほどに、リアルで緻密な描写を得意とする⻫藤は、切り絵という昔ながらの技法を⽤いながら、リアリティを追究し、実際にある⾵景や現在の世界を精巧なテクニックで切り出す。写実的ながらも、紙ならではの⾊の⾵合いや⿊線がノスタルジックで幻想的な雰囲気を帯びる作品は、多くの⼈々の⼼を掴んでいる。

 本展では、「旅先で出会う、どこか⼼惹かれる景⾊」をテーマにした新作9点を含む20点を展⽰。今作では、ポスターカラーとアクリル絵具を用いて⾃⾝で着⾊した紙と、「雲⻯紙」という和紙を組み合わせ、⾊鮮やかで幻想的な世界観をつくり出した。見る⼈の旅の記憶を呼び覚ます、どこか懐かしい異郷を思わせる⾵景を、繊細なカッティング技術を駆使して切り出した作品が並ぶ。

 また作品のほか、ポストカードやマグカップ、クリアファイルなどのグッズも、銀座 蔦屋書店店頭・オンラインストアにて販売する。