EXHIBITIONS

COMBINE!by rin art association

2021.10.19 - 11.07

キービジュアル

鬼頭健吾 big rip 2020

小金沢健人 Red Star 2021

水戸部七絵 Hey Google!Get rid of my fat photos from! 2021

やんツー Image for Degrowth - Slow Mini4WD and Old GPU 2021

 CADAN有楽町で、鬼頭健吾、小金沢健人、水戸部七絵、やんツーのアーティスト4名によるグループ展「COMBINE!」が開催される。群馬県高崎市を拠点とするrin art associationが企画する本展は、1950年代初頭に斬新で過激なコラージュの一形式として生まれた「コンバイン・ペインティング」を、4人のアーティストの表現動向から再考する。

 鬼頭健吾は1977年愛知県生まれ。フラフープやシャンプーボトルなど、工業製品の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、国内外から高い評価を受けている。2008〜09年に五島記念文化財団の助成を受けてニューヨークに、2010年には文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツ・ベルリンに滞在した。

 小金沢健人は1974年東京都生まれ。武蔵野美術大学で映像を学び、在学中よりヴィデオによる映像作品の発表を始めた。1999年以降ベルリンに拠点を移し、アメリカやブラジル、インド、オーストラリア、ギリシャなど世界各地で作品を発表。その後、次第にドローイング、パフォーマンス、インスタレーションと表現領域を広げ、多彩で複合的な作品群と旺盛な制作活動に裏づけされた多才なアーティストとして知られている。

 水戸部七絵は神奈川県出身、千葉を拠点に活動。2021年から東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画に在籍し、画家・小林正人に師事する。初期ではマイケル・ジャクソンなどの著名人やポップ・アイコンを描いた作品を制作。これまでの展示に、4メートル近くの大作1点のみを展示した「APMoA Project, ARCH vol.18 DEPTH – Dynamite Pigment -」(愛知県 美術館、2016)、「千一億光年トンネル」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、東京、2017)などがある。

 やんツー は1984年神奈川県生まれ。セグウェイが作品鑑賞するインスタレーションや、機械学習プログラムを導入し たドローイングマシーンなど、人間の行為を情報技術が代替する自律型の装置を作品として制作。デジタルメディアを基盤に、人間の身体性や表現の主体性を問う。菅野創との 共同作品《SENSELESS DRAWING BOT》で、第15回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞(2012)を、同じく《アバターズ》で第21回優秀賞(2018)を受賞した。

 写真や3次元のオブジェクトを組み合わせた「コンバイン・ペインティング」は、いまどのような含意で用いられているのか、本展では都市空間と絵画をつなぐ4人のアーティストが、この技法に新たな解釈を提示する。