EXHIBITIONS

小林椋×山本直輝「妙な穴面」

小林椋個展「巻き上げる山すその速さはイモのように固い」/山本直輝個展「1421」

2021.10.14 - 10.24

メインビジュアル

 biscuit galleryは、美術作家の小林椋と山本直輝による2人展「妙な穴面」および、それぞれの個展を開催する。会期は10月14日~月24日。

 小林椋は1992年東京都生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程情報デザイン領域を修了、19年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。モノがある機構や機関に挿入される、あるいは、その運転へ加担することで生じる性質の発現や疲弊の様子を観察しながら作品を制作する。

 山本直輝は1982年生まれ。埼玉県在住。分断をテーマに作品を制作する。モチーフとなっている線、黒、穴、モザイク、暴力、身体の切断、人物を囲う線などはそれを象徴している。山本は分断を象徴する暴力について言えば、絵画も立体物を平面に置き換える行為であり、それ自体が暴力的な行為だと感じている。また、作品画面はレイヤーが互いに干渉しあいレイヤーの相互関係を歪める構造になっている。これはレイヤー的フラットの破壊であり、フラットの破壊は日常の分断であるとしている。

 本展は、小林と山本による2人展と個展をフロアごとに独立して展開し、3つの展示で構成。1階では2人展「妙な穴面」、2階では小林の個展「巻き上げる山すその速さはイモのように固い」、そして3階は山本の個展「1421」を開催する。