EXHIBITIONS

野村和弘展「サライの落書き」

2021.10.07 - 10.25

岡野智史 片方の女性靴 2017

 gallery 21yo-jでは、アーティスト・野村和弘の個展「サライの落書き」を開催する。

 野村は1958年高知県生まれ。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として渡独し、90年にデュッセルドルフ美術アカデミーで学位を取得。彫刻や絵画、映像など多岐にわたって表現する。近年の個展に「イヤリングと葡萄」(void+、東京、2017)や「女性靴とボタン」(Gallery 21yo-j、東京、2017)などがある。

  今回の展覧会タイトルは「サライの落書き」。レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子サライが、レオナルドのスケッチブックに残したユーモラスな落書き(サライと書かれた輪っかに向かって大砲の砲弾を飛ばそうとしている図)に着想を得て、同名の新作インスタレーションを発表する。今作《サライの落書き》について、作家は次のコメントを出している。

「何かの折に目にしたことがあって、つまり知ってはいたけれど、忘れていて何か突然に疼き出したというのが正直です。サライは、レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子のひとりで、師のスケッチブックに落書きしたということが、それだけで面白い、と心に刺さっていたのではないでしょうか?それが、あんなもの、なら、なおさらでしょう。そのサライの落書きを借りて、作品を作れないか?、と思い立ちました。素材とするのは、片方のイヤリングなど」。