EXHIBITIONS

2017年度 アーティスト・イン・レジデンス

この現実のむこうに―Here and Beyond

潘逸舟 海で考える人 2016

潘逸舟 海で考える人 2016

本山ゆかり 画用紙(太陽と月、二人) 2017

アン・スークーン  現在時制シリーズ 「Objectifs」 (シンガポール)での展示 2016

クレマンス・ショケ&ミカエル・ガミオ コンクリートによる実践的解決法(運命または多額の資金) 2017

ラーキー・ペスワニ  予見者の考察(見ることの5つの習作)(部分) 2015

 現実は社会の共通認識として成り立っているいっぽうで必ずしも同一とはいえず、人によって見え方もとらえ方も異なる不確かなものである。そんな現実との関わりについて、6人のアーティストたちが鑑賞者にさまざまなメッセージを投げかける本展。

 参加するのは、アイデンティティの探求や自身の経験を背景に、現実でありながらフィクションのような映像作品を制作する潘逸舟(ハン・イシュウ)。描かれる対象物に対する主観や情報を排除した最低限の要素に迫る実験的な表現方法を取り入れながら、絵画における地と図の関係や「描く」という行為自体に向き合う本山ゆかり。実体のない物事と合理的な世界を併存させながら、社会に起こる一時的な出来事に呼応する作品を制作するアン・スークーン。ある特定の場所の科学的な理論や最新技術、また神話や信仰を含めた現実的背景をもとに、インスタレーションや写真、映像作品を制作するアーティストデュオ、クレマンス・ショケとミカエル・ガミオ。近代以前のクラフトとテクノロジーにおける継続と決裂の理解を必要とする現代社会に焦点をあてるラーキー・ペスワニの6人。