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EXHIBITIONS

平田尚也「さかしま」

平田尚也「さかしま」より

 Satoko Oe Contemporaryでは、平田尚也の個展「さかしま」を開催する。会期は10月23日まで。

 平田は1991年長野県生まれ。2014年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。空間、時間、物理性をテーマに、インターネット空間で収集した既成の3Dモデルや画像などを素材に制作を行う。主にアッサンブラージュ(寄せ集め)の手法によって、コンピュータの仮想空間に構築した彫刻作品を現実に投影し発表している。

 仮像を用いることによって新たな秩序の中で存在するもうひとつのリアリティを体現し、ありえるかもしれない世界の別バージョンをいくつも試すこと。平田は、そうすることで現実の事物間の関係性を問い直し、また、彫刻史の現代的な解釈を考察している。

 現実と仮想を速やかに往来し、現実に投影された平田の作品の表情は様々で、写真や3Dプリンターで出力された立体彫刻、あるいは映像として、仮想空間に存在する彫刻作品を現実世界に投影させている。

 展覧会タイトルの「さかしま」は、1884年に刊行されたJ.K.ユイスマンスの小説(日本語版は澁澤龍彦が翻訳)からとったもの。貴族の末裔の男デ・ゼッサントが郊外の一軒家にこもり、隠匿生活を送りながら自らの部屋に人工楽園を築いていく話だ。本展は、平田の築く人工楽園を垣間見る機会となる。