EXHIBITIONS

宮澤男爵 盲斑

2021.09.25 - 10.26

宮澤男爵 夜の集い 2020

宮澤男爵 女性像 2020

宮澤男爵 午後の時間 2021

宮澤男爵 ラバグルト 2021

宮澤男爵 wa-ta no.2 2018

宮澤男爵 wa-ta no.10 2018

宮澤男爵 ori no.244 2015

 宮澤男爵は1981年千葉県生まれ。東京画廊+BTAPでは2008年の2人展「消息」を皮切りに、同スペースで個展を開催してきた。15年以来、6年ぶりの個展となる本展「盲斑」では、宮澤の新たな取り組みであるキャンバスや綿を使用した新作を発表する。

 これまでの宮澤は「見ていること」をテーマに作品を制作。書く行為の跡が判別できる技法と素材にこだわり、紙に鉛筆や水彩を使うドローイングに行き着いた。しかし今回の「盲斑」では、絵画の起因となる「見ること」に立ち返り、意識下にある「見ていること」から無意識でも「見えていること」をテーマとしている。

「私たちは『見えていないこと』がありながら、その盲斑を意識していない」。制作中にそのことに気づき、ペインティングには空間があってもドローイングで生じる余白がないことを知った宮澤は、そのうえ、網膜が曲面であることから「見えていること」には歪みがあることも考えた。本展「盲斑」が、「見ること」の不思議について、見る人と一緒に考える場になればとしている。