EXHIBITIONS

mcg21xoxo sundae

キービジュアル

Chen Pin Tao K141 Art Foundation 2020

Viktor Timofeev Continuum 2017

 近年のインターネットにおけるコミュニケーション形式や様々なデバイスの発達により、映画やドラマなどを含めた映像鑑賞が一層フレキシブルになり、その経験に慣れ親しんだ私たちの身体的な時間感覚は、ますます個人的なものになりつつある。

「mcg21xoxo sundae」は、テクノロジーの転回を視野に入れながら、鑑賞におけるパブリックとプライベートの認識の境界線を引き直す実験的な場であり、映像作品と観客の新しい関係性を構築するためのプロジェクト。従来のアート制度や空間が構築してきた映像鑑賞の経験に対し、新たな鑑賞環境の提案を試みる。

 参加アーティストは、Anlan Huang(Yasmine)、Chen Pin Tao、Deirdre Sargent、Eliška Jahelková、El Pelele、Lou Andreasu、Max Kreis、MIRA 新伝統、Pauline Creuzé、Pedro Gossler、Piotr Bujak、Roxman Gatt、Samson Stilwell、Skene Milne、Thibault Jehanne、Viktor Timofeev、Vunkwanほか。

 本展では、40年前までゲームセンターとして使用されていた、松戸駅前の地下空間で映像作品を展示。すでに空間にあるコンテクストと作品が混ざり合うような感覚を理想とし、空間の雰囲気をそのまま活かしたポストホワイトキューブの鑑賞体験を提供する。また来場者は、mcg21xoxoが入居するビル2階の喫茶店ピーチーズが、今回のために創作したオリジナルパフェを食べながら映像を鑑賞することができる。

 なお本展は貸切制を導入。会期中に鑑賞できる作品は増えていき、見たい作品を自由に選ぶことができる。そして来場が難しい人に向け、オンラインでのレンタル視聴(配信鑑賞料500円、9月10日より配信開始)も可能にする。