EXHIBITIONS
黒川徹作品展「位相」
造形作家の黒川徹(くろかわ・とおる)が、東京では10年ぶりとなる個展「位相」を開催する。
黒川は1984年京都府生まれ。2007年に筑波大学芸術専門学群美術主専攻彫塑コースを卒業後、09年に京都市立芸術大学美術研究科修士課程工芸専攻陶磁器を修了。素材が内包する力学と身体記憶をもとにした、「野生の数学」をテーマに作品を制作し、造形と古来からの思想や現代数学の接点を真摯に探り続けている。
黒川が作品に選ぶ素材は、土や金属、釘など様々だ。日本だけでなく台湾、ロシア、エジプト、チュニジア、中国、トルコといった世界各地で滞在制作を重ね、地域固有の技法や素材と出会い、それらを尊重しながら自らの表現に取り入れてきた。
問い続ける探究力と、表現の端緒として素材を選ぶ柔軟性。黒川は、このふたつをさらに突き詰めた作家と言える。そうした黒川の生み出す作品は、幾何学的でありながらも生命力を感じさせ、土から手びねりで形成された美しい曲線、分裂と融合を繰り返すそのかたちは、物理的、数学的概念のようでもあり、活動する細胞を想起させる。
本展では、高温焼成して炭素を結晶化させた「銀黒陶」による作品を集め、黒川の現在の制作を知る新作10点を展示。作品の販売は、銀座 蔦屋書店の店頭およびオンラインストア「OIL by 美術手帖」にて行う。
黒川は1984年京都府生まれ。2007年に筑波大学芸術専門学群美術主専攻彫塑コースを卒業後、09年に京都市立芸術大学美術研究科修士課程工芸専攻陶磁器を修了。素材が内包する力学と身体記憶をもとにした、「野生の数学」をテーマに作品を制作し、造形と古来からの思想や現代数学の接点を真摯に探り続けている。
黒川が作品に選ぶ素材は、土や金属、釘など様々だ。日本だけでなく台湾、ロシア、エジプト、チュニジア、中国、トルコといった世界各地で滞在制作を重ね、地域固有の技法や素材と出会い、それらを尊重しながら自らの表現に取り入れてきた。
問い続ける探究力と、表現の端緒として素材を選ぶ柔軟性。黒川は、このふたつをさらに突き詰めた作家と言える。そうした黒川の生み出す作品は、幾何学的でありながらも生命力を感じさせ、土から手びねりで形成された美しい曲線、分裂と融合を繰り返すそのかたちは、物理的、数学的概念のようでもあり、活動する細胞を想起させる。
本展では、高温焼成して炭素を結晶化させた「銀黒陶」による作品を集め、黒川の現在の制作を知る新作10点を展示。作品の販売は、銀座 蔦屋書店の店頭およびオンラインストア「OIL by 美術手帖」にて行う。